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ぴあ虚偽報告問題 内部告発者「モラルのなさが嫌で嫌で仕方なかった」…ももクロ事務所は告発に感謝

 人気5人組アイドルグループ『ももいろクローバーZ』のムック本『ももクロぴあ vol.2』を7月に出版した『ぴあ』が同グループ所属事務所のスターダストプロモーションに、虚偽報告し印税の支払額を本来よりも過少にしていた問題で、スターダスト側が20日までに公式ホームページを通じて見解を発表した。

 「平成25年10月18日一部報道にもありました通り、当社所属のももいろクローバーZのムック本『ももクロぴあ vol.2』(ぴあ出版)に関して、印刷部数に虚偽の報告があり、印税額が本来より過少であったことが発覚致しました。日頃より、ぴあ株式会社様とは良いお付き合いをさせていただいておりましたが、このような結果となり大変残念です」と説明。

 さらに、「当社宛てにぴあ株式会社の内部不正を指摘する書面が届きました」と、内部告発であったことを明かす。その内容については、本の発売直後、編集担当責任者が取締役COO事業統括本部長に話したといわれるものだったそうで、「部数を当初より増やしているが、そのことをスターダストに伝えていない、ごまかしている」「いまさら部数が違うといったら、ごまかそうとしていたことはバレバレでトラブルになるので口裏を合わせてください」「それに対して取締役COO事業統括本部長が同意した」と、送られてきた文章の内容も明かしている。

 これまでスターダスト側は発行部数の証明書などは求めていなかったそうだが、このことには、「ぴあ株式会社様とは相互の信頼関係をもって誠実にお取引させていただいておりましたので、出版契約書を締結する際に、印刷部数証明書や取次会社の配本明細書等を開示いただくことは、特段の事情がない限り、通常の業界の慣行により特に求めておりませんでした」としている。

 なお、告発者は今回の告発に至った経緯について、、「私は編集担当責任者の不正行為が止められること、そしてこの人の物を作ることへのモラルのなさ、また物を作っている人へのリスペクトのなさが嫌で嫌で仕方なかったので、それが食い止められればそれで十分です」との思いからスターダスト側に知らせたとしている。

 スターダスト側はこの告発者へ、「このたびは勇気をもって書面をお送りくださった方に対し、誠に感謝しております。勇気ある行動を起こしてくださった方から届いた書面があったからこそ、当社は正しい対応をすることができました。心からお礼を申し上げます」と感謝のメッセージを寄せる。

 続けて、「しかし、本件が影響を及ぼし、その方が不当な扱いを受けておられていないか、今後の職場での環境を守ることができるかどうか、非常に懸念しております。勇気ある行動を起こしてくださった方に対して、当社は全面的にご協力させていただきたく、今後も引き続き対応を続けてまいります」と、バックアップを約束している。

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