俳優・中村蒼（22）が2014年3月にNHK総合で放送予定の『第37回創作テレビドラマ大賞』を昨年受賞した『希望の花』のドラマ化で主演を務めることが12日、分かった。
『創作テレビドラマ大賞』とは受賞者から第一線で活躍する脚本家を多数輩出し、脚本家の登竜門となっている賞で『希望の花』は昨年大賞を受賞した。作品は、採用面接に落ち続け自信を無くした就職浪人中の若者が、会社を倒産させて失意の祖母と同居するなか、祖母に巻き込まれる形で家業の花屋を手伝い、やがて働く意義を見つけ、自信を取り戻していくというヒューマンドラマとなっている。
中村は、本作への出演に「僕の演じる大樹はどこにでもいる人間ですが物語は大樹を中心に素敵な心暖まる作品になっています。人間1人1人にスポットライトをあてたら必ず素敵な物語があります。だからこれを見て前向きに毎日を過ごしてほしいです」と、メッセージを寄せている。
制作統括の海辺潔氏は中村が演じる大樹について、「ナイーブで、ある意味わかりやすい役ですが、逆にわかりやすく演じられて面白いのか？という素朴な疑問を持ちました。で、姑息な芝居に逃げない中村さんならどう演じるのだろう、ととても興味を持った次第です。堂々と未熟でい続ける中村さんにこそ、自信がないことに慣れてしまったキャラクターを豊かにすることができるのでは…」と重ねているといい、「まだ撮影三日ですが、その勘は当たっていました。下手をするとステレオタイプになりかねない杉浦大樹が、中村蒼によって化け始めています。繊細さと図太さの同居。それこそ、中村蒼の魅力だと思います」と、コメントした。
ほか、共演は藤田朋子、中尾明慶、吉田桂子、宇梶剛士、渡辺美佐子が出演する。
