俳優・渡辺大輔（30）と浜尾京介（22）が23日、都内で映画『僕たちの高原ホテル』（監督・編集：横井健司／配給：ビデオプランニング）完成披露試写会に登場した。
ホテルを舞台に新任の切れ者マネージャー（渡辺）と肉親のいない孤独な青年で清掃員（浜尾）が高原の小さなホテルのおもてなし術を学びながら人として成長し、仲間や家族のぬくもりを知っていく物語。2人はボーイズラブ作品の映画『タクミくんシリーズ』で共演しているが本作では同作とは違う関係性での演技を見せている。
2人ともカジュアルな装いで登場。本作について渡辺は、「愛って大事だなと思いました。どういう世界にもこういう厳しい人間がいて、キツイことを言ってるけどその人の将来のためを思ってやっているんだって」としみじみと語ると、「その人のことを正しい道といいますか、未来への扉を開ける背中を押すようなことを考えてますね」と、共感することもあったそう。
一方、「心が温かくなりましたね」という浜尾は、「幼い頃に生きる意味のないまま生きるという難しい設定で、僕自身、身内が亡くなるというのがなくて難しかったですね。それに、ほとんど劇中でセリフがないんです。顔や目だけでお芝居することがいかに大事か気づきました」と、さらなるステップアップにつながった様子を見せていた。
『タクミくんシリーズ』でもコンビを組んでいるが、仕事でも一緒の現場が多いそうで、今年上半期は一緒だったのだとか。そのことを伝えるとなぜか観客から笑いが起こり渡辺が「なに笑ってんだよ！」とむくれると、浜尾は「最近大ちゃんは厳しいと思います」と、ツッコミを入れる一幕も。続けて浜尾が、「シンクロ率高くて、悩んだ時に大ちゃんとタイミングが一緒だったりするんですよね」と明かすと、渡辺は「変なことを想像しないように！」と、観客にクギをさしていた。
撮影期間は1週間と強行なものだったそうだが、MCから「一緒にいて嫌なところは見えませんでしたか？」と質問がされると、浜尾は「ホテルの部屋が一緒だったんです。大ちゃんは台本読んだりしてて、僕は眠たくて疲れてたか分からなかったんですけど、あしたも早いから備えて寝ようと。午後8時くらいにシャワーを浴びて寝たんです。そうしたら大ちゃんが僕の寝ているところにのしかかってきたんですよ！」と、暴露。
渡辺はこのことに、「久しぶりに会ったわけではないですけど、映画のこととかを語ろうと思ったりしててすげー気持ち良さそうに寝ているのにイラッときて」と釈明すると、MCが「飛び込み癖があるんですか？」と、あらぬ方向に話を持って行き浜尾は苦笑いで、「最初何もせずに音だけで起こそうと思ってベッドでびょんびょん跳ねてたんですけど、気づかなくて、結局飛び込みました。イラっとしたら飛び込みたくなるのかも」と、語っていた。
観客からの質問コーナーも用意されることとなり、撮影で一番大変だったことを問われると渡辺は、「今回自分が出ているシーンが多くてセリフ量も多かったんです。その割に個々の関係性を築くのに、つねに会話するという感じじゃなかったのが大変で、2人じゃないシーンはどうやろうって」と、実感を込めて話すと、浜尾は「みんなが想像する以上にすっごい走ったんです。でも、カットされてしまったところがあって、その部分に力を入れていたんです…」と、シュンとした様子を見せていた。
ほかにも、ピラフを食べるシーンで浜尾にご飯粒がついていたという指摘が観客から飛ぶと、「気づいてなかったです。天然ですね」とはにかみ、渡辺はそれを横目に「どうせ萌え～でしょ」と話し、場内が沸き返るなど盛り上がっていた。
映画『僕たちの高原ホテル』は28日よりシネマート新宿にてレイトショーで公開！
