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任天堂前社長・山内溥さん肺炎で死去…ファミリーコンピュータなど世に送り出す

 ゲーム機メーカー『任天堂』の前社長・山内溥さんが19日午前、京都府内の病院で肺炎のため死去した。85歳だった。

 山内さんは京都市出身。早大在学中の1949年、家業であるトランプメーカーを継いで社長に就任。53年には日本初のプラスチック製トランプ、59年にディズニーキャラクターを使用したトランプを発売。1983年に家庭用ゲーム機『ファミリーコンピュータ』発売し、当時の大人から子供まで熱狂させ、家庭用テレビゲームの世界を切り開いた。「面白いゲームが出れば、ハードも売れる」と、ゲームソフトへの哲学を持ち、「スーパーマリオブラザーズ」などの人気ソフトを世に送り出した。05年に社長退任の際、巨額の退職金を「会社のために使って」と辞退し話題となった。

 20日付の日刊スポーツ、東京中日スポーツ、スポーツ報知、スポーツニッポン、サンケイスポーツ、デイリースポーツ各紙が報じており、本業以外では92年の米大リーグ、マリナーズ買収が大きな話題に。大リーグに日本資本が参入するのは初めてで、日本選手の獲得にも尽力したことでも知られている。

 通夜は21日午後6時、葬儀・告別式は22日午後1時から、ともに京都市南区の任天堂本社で。喪主は長男克仁(かつひと)氏。岩田聡社長が葬儀委員長を務める。

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