女性7人組のご当地アイドル『フルーティー』のはづきと「サッポロ・ロリータ・クラブ」に所属するご当地ロリータのみづきにゃんが20日、東京・霞ヶ関の合同庁舎3号館内の会議室で行われた観光庁主催の「小樽・札幌『ロリカワ観光ツーリズム事業』モニターツアー」の事業説明会に登場した。
ピンクのロリータファッションで登場したみづきにゃんは、「札幌、小樽は洋風な建物が多く、撮影することが多いです。観光に関しても、他のところから来ていただいた方にも楽しんでいただける」と、自信たっぷりにアピールした。
北海道の札幌市と小樽市は、自治体・経済界が一体となって新しい地域の魅力発信として、「ロリータファッションとカワイイ」をミックスした「ロリカワ」で、新たな観光客誘致に取り組む「ロリカワ観光ツーリズム事業」を発表した。
ボーカロイド・初音ミクの生誕の地として知られる札幌市とその隣に位置する小樽市には、赤レンガの倉庫や時計台などロリータファッションが似合う明治・大正期に建てられた西洋風の建造物や風景が多い。
そこで、日本全国に数百万人いると言われ、海外でも日本独自の文化として人気が高い「ロリータファッション」ファンと世界に通用する言葉となりつつある「カワイイ」をミックスした「ロリカワ」を前面に押し出し、新たなる観光客層の獲得を目指すというもの。
「サッポロ・ロリータ・クラブ」に所属するご当地ロリータの女の子たちの協力の元、観光地で(運が良ければ)記念写真が撮れたり、観光客が貸衣装で記念撮影できたりするサービスなども展開。
これまでにも、2月には札幌市で「ロリィタ(編注:事業上は“ロリータ”ではなく“ロリィタ”を使う。以下同じ)ファッションの世界」や3月に「小樽Kawaiiティーパーティー」といったイベントを開催。どちらも大盛況だったという。今後は、8月31日と9月1日に札幌市で、札幌市大通の歩行者天国でのロリィタファッション体験コーナーの設置、撮影コンテスト、周辺カフェでのお茶会など、「ロリィタストリート造成へ向けた実証実験」イベントを開催。
さらに、ロリカワスポットの開発として、ロリィタファッションが似合う歴史的建造物や風景のガイドブックやWEBサイトで全国に情報発信。Sweetsなど、ロリィタ向けサービスを提供してくれる「ロリカワ認証店の開発」、ロリカワ体験ができるお店の開発。ロリカワSweetsやロリカワRoomの開発。札幌・小樽限定の生地が厚い秋冬用ともいうべき「北ロリファッション」の開発など、「官民協働した観光地の再建・強化事業」が展開されていく。
直近での最大の目玉として、10月18日~20日まで2泊3日で、1人4万3000円という「小樽・札幌ロリカワツアー」(近畿日本ツーリスト北海道)を8月16日より販売。
異国のような洋館巡り、特製スイーツでのティーパーティー、ロリィタファッションショー、ご当地アイドル『フルーティー』ライブ、ロリータファッション誌『KERA』のカリスマ読者モデル・青木美沙子、木村優のトークショーなど、「ロリカワ」を堪能できる内容となっている。