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【桐山漣独占インタビュー】ドラマ『ぶっせん』で「リアルお坊さんの友だちに共感」

【桐山漣独占インタビュー】ドラマ『ぶっせん』で「リアルお坊さんの友だちに共感」
坊主頭とともに全力でコメディに挑戦中の桐山漣

 7月16日からスタートしているドラマ『ぶっせん』(TBS、火曜・深夜2時29分~)。とある貧乏なお寺が専門学校、通称“ぶっせん”を設立。そこに集う超個性的な生徒たちの“仏教的青春学園コメディ”を描く、という人気漫画家・三宅乱丈のデビュー作だ。同作でシド・ヴィシャスを崇拝しパンクに生きる城敦を演じる俳優の桐山漣(28)が7月、都内で芸能ニュースラウンジのインタビューに答えた。

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 7月8日の昼間に東京都・増上寺 総本山で記者会見が行われ、吉沢亮(19)、桐山漣(28)、3人組ダンスボーカルユニット『Lead』の鍵本輝(24)、平間壮一(23)、佐々木喜英(25)らイケメン若手俳優たちが、ドラマの役柄の衣装で、頭をツルッツルに丸めた坊主頭で居並んだ姿は壮観(http://japan-newslounge.com/archives/86148の記事参照)。

 桐山は、「今までイケメンを求められることが多かったんですけど、坊主とともに全てを捨てて、全力でコメディに挑んでます」と、意気込みを熱く語った。

 あらためて、作品の印象について聞いてみると、「(原作の漫画を読んで、)仏教の世界とかは全然わかんないんですけど、それぞれのキャラが濃いので、読んでいてもクスッと笑い、たまに大笑いがくる。ついつい次が見たくなるような飽きない作品でした。作品を読んで、自分の役どころも知って、楽しみだなぁと。すごくいい題材をいただいたな」と、思い入れたっぷり。

 自称パンクロッカーで、パンクロックバンド『セックス・ピストルズ』の2代目ベーシストで、「パンクの精神」シド・ヴィシャスを崇拝している城について桐山は、「自分はシド・ヴィシャスの生まれ変わりと、冗談じゃなく本気で言っている。テンションが高く、自分のやったことのないキャラクターですね。真っ直ぐすぎるがゆえにアホっぽくて、ある意味キュートで、憎めない感じのキャラクターですね。“ここまでやるんだ”というところまでふりきってます」と、演じていて可愛くて仕方がないといった感じで「城敦」の性格について楽しそうに語る。

【桐山漣独占インタビュー】ドラマ『ぶっせん』で「リアルお坊さんの友だちに共感」

 そして、髪を切りたくないがゆえに、雲信に食って掛かるも、「(髪を切りたくない理由を)作文にしてみなさい」と、雲信から言われ、作文にするなど、反抗するんだけど、結局、雲信に乗せられて、雲信の手のひらの上で転がされているさまが愛すべきキャラクターのようだ。

 ドラマの撮影は山梨県にあるお寺に泊まりこみながら行われているそうで、「合宿みたいですね。特殊メイクで坊主にしているんですけど、ひとりあたり2時間ぐらいはかかるんです。それで、出演キャストの7、8割が特殊メイクをするため、みんなのローテーションでメイクしてたんですけど、早い時は(深夜)2時からなんです。ホテル戻ってくるのが夜の11時で、(深夜)2時にメイクって、どういうこっちゃ!と思いましたよ。『明日の2時って、あと3時間後の(深夜の)2時だよな…』って」と、ぶっちゃけトークで明るく笑った。

 起床時間もそうだが、座禅や精進料理など、撮影とはいえ、実際の修行に似た体験をしたという。特に、米なしのおかゆも食べたそうで、「これはつらいなぁ」と、率直に思ったそうだ。「リアルお坊さんが友だちでいまして、同じ山梨で宗派も一緒なんですよ。学生のときに一緒に遊んでいたんですよ。その彼が急に修行を始めて連絡も3年間シャットアウト。いざその役をやってみると、今撮影を通じて、“ああ、こういうご飯を食べてたんだなぁ”って何年かごしに共感しました。欲という欲を禁じて修行に励むので、入り口として、友だちのことを思い出します」と、しみじみと振り返る。

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 この「修行」のような撮影体験を通して、「ロケ現場では、ずっと弁当なので、東京にいるときに普段、何気なく食べるラーメンのいっぱいの温かさを感じた時に幸せだなぁと思いました。あたりまえのことが、ロケ地ではあたりまえじゃない。その中でも、自分なりに少しでも緩和されるように、お湯用意してもらって、カップの味噌汁を買ってくるなどしています」と、日常の幸せを実感できるようになったという。

 山梨のお寺さんでのロケは、中別府以外、男性キャストが圧倒的で過酷だが、そんな中でも、「みんな諏訪(雅)さんのことを“すわっち”って呼んでます。僕の8コ上なのにあのキャラ。かわいいんですよね。諏訪さんに絡むのがブーム。乳首が敏感らしいんです(笑)。男子校みたいなノリでいじると、『やめてよ〜』って(笑)。ムードメーカー、みんなの太陽ですね」と、和気あいあいと楽しく撮影が進んでいるという。

 また、原作では城が女性なのに宝塚の男役に憧れ、受験に受かるために男性修行として女であることを隠して入学した三条翼(中別府葵)に恋をする場面が描かれている。まだ、そこまで撮影が進んでいないため、台本は上がってきてはいないが、報道陣に配られた資料には、城が女だとわかった三条に恋をする。もうひとり、三条を男だと信じ恋をする(ライバル寺の)『金々腹寺』の娘さんと三角関係へ!?とある。

 桐山は、「三角関係と言っていいのか悪いのか、微妙なラインなんですけど(笑)。でも、その先は、コメディなので期待してないです。楽しくフラレたらいいかな」と笑った。

 深夜ドラマということで、色っぽいシーンも気になるところだが、「我々の方はお色気シーンはないんですよ。(ライバル寺で超金持ちの)『金々腹寺』の方では、かでなれおんさんが活躍しています。ピンクいところもあるらしく、あっちの撮影が羨ましいな」と、本音もチラリ。

【桐山漣独占インタビュー】ドラマ『ぶっせん』で「リアルお坊さんの友だちに共感」

 4月-6月期のドラマ『空飛ぶ広報室』(TBS系)に続いて、ドラマに連続して出演するなど、多忙な日々を送る桐山。気になる切り替えは、どうしているのかというと、「ストレスをためないことですね。ためないと発散量も少ない。日常からためないように」しているという。

 発散方法は、「僕自身は1日休みの日があったら息抜きします。自分のチューニングを合わせてあげれば平気ですね。忙しいけど“もったいねえ!”と眠くても起きますね! 部屋を片付けたり、洗濯をしたり、料理をしたり。車が好きなのでドライブしたり、友だちとワイワイお酒を飲んだりすると、次の日もスカッと起きれます」と、アクティブに行動するという。

 趣味の面でも昨年秋に船舶免許(二級小型船舶操縦士免許)を取得。「学科と実技があって難しかったですね。エンジン系統や覚えなきゃいけないことがたくさんありました。今年の夏も時間があれば海に出てみたいです」と笑顔で語った。

 ドラマ終了後には同じキャストで続編となる舞台版『ぶっせん』が11月に行われる。桐山は「舞台は楽しみでもあり、深夜でやっているドラマなので、どれだけ観に来てくれるか、どのぐらい話題になるのか不安でもあります。とにかく自分たちが面白いと思えるような、現場でもクスっとするようなお芝居ができるように。一所懸命演じているので、その笑いの波を起こして、その波がお客さんに伝わればいいなと思ってます」と意気込みを語った。

 ドラマ『ぶっせん』はTBSにて毎週火曜深夜2時29分放送中!( ※一部放送時間が異なる回がございます。予め御了承ください。)

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