全国高校野球選手権青森大会が行われている青森市営球場で、駐車場の整理に当たっていた青森山田高の野球部員が16日、女性をナイフで切りつけた男性を取り押さえた。
青森署などによると同日午前8時35分頃、合浦公園駐車場で渡辺勇容疑者(73)が知人女性(66)と金銭トラブルで口論になり、渡辺容疑者がナイフで切りつけたという。この日、駐車場の整理・誘導を手伝っていた青森山田高3年野球部員の佐藤和哉君(17)は、異変に気づき、猛ダッシュで駆けつけると、そのまま体当たり。渡辺容疑者はうめき声を上げて倒れ込んだ。
17日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、その後連絡を受けた青森山田高野球部の三浦知克部長(41)が交代して引き続き男を拘束し、青森署員に引き渡したとのこと。勇気ある行動で女性の命を救った佐藤君は、「人の命が救われて嬉しい。助けに行った時は夢中で怖さはなかったけど、事情聴取で警察に行く途中、足が震えた」と振り返った。