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杏 嫁へ行き原田泰造「苦しくて悲しくて」な心境!キャストら食い意地張ったエピソードも

杏 嫁へ行き原田泰造「苦しくて悲しくて」な心境!キャストら食い意地張ったエピソードも
次期朝ドラ「ごちそうさん」の収録現場が公開された(左から井之脇海、原田泰造、財前直見、杏、東出昌大、加藤あい)

 9月30日から放送がスタートする次期NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』(月~土曜・午前8時~)スタジオ収録が7日、NHK大阪放送局内で公開され、ヒロインの卯野め以子役・杏(27)、財前直見(47)、原田泰造(43)、井之脇海(17)、東出昌大(25)、加藤あい(30)、岡本幸江チーフ・プロデューサーが取材に応じた。

 89作目となる連続テレビ小説。大正時代の大阪が舞台に、杏演じる東京の洋食店に生まれた人一倍食いしん坊のめ以子(めいこ)が大阪に嫁ぎ、激動の時代を生き、愛を貫くという物語。脚本を『JIN-仁-』(TBS系)の森下佳子が務める。

 5月17日よりクランクインし、2ヶ月弱となるが、東京の卯野家の家族の撮影も終盤に差し掛かっているという。杏は「あっという間に1ヶ月が過ぎて、2ヶ月に差し掛かろうとしていますが、東京編はけっこうボリュームがあると思っていましたら、案外あっという間に終わろうとしていて、自分でもちょっとビックリしています」と、率直な感想を。

 本日のセットとももうすぐお別れだそうで、杏は、「め以子がさみしくなっているのか、自分自身がさみしくなっているのか、もう分からないくらい、ここで楽しい時間を過ごさせていただきました」と、しみじみ。

 め以子の母親である卯野イク演じる財前直見は、収録現場の雰囲気を「“ちびめ以子”(豊嶋花・子役)がいて、大きいめ以子(杏)に変わって、お母ちゃん(吉行和子)もいなくなって、最初の方は慌ただしい毎日だったんですが…、大きなめ以子が来たのに子役とあまり変わらないくらい子どもっぽくて笑えました(笑)。そのめ以ちゃんの性格のおかげで現場の雰囲気がとても明るいですし、ときどきイタズラされて困った役者さんもいましたが…。その雰囲気がまた、みんなに笑いが絶えない現場になったと思います」と、楽しげ。

 父親の卯野大五役の原田も、同じ気持ちなようで、「1ヶ月経ってほんと楽しくて、この時間がいとおしくて、それってどうしてだろうって考えたら、あ!現場にごはんがあったからだなと思いました。すごくごはんがおいしいんですよ。ぼくらは、撮影で朝食をよく食べましたが、ぬか漬けのファンになって、なかでもキュウリのファンになりました。みんなニコニコしてカットがかかっても食べ続けているし、セットを壊してもスタッフさんがニコニコしているし、本当に何かいい現場でした」と、キャストらの食い意地の張ったエピソードも。

 さらに、原田は、「め以子が嫁に行くシーンは、その日は苦しくて苦しくて悲しくて、娘が嫁に行くってこういう気持ちになるんだと、ここで勉強になって、ほんと貴重な時間を過ごさせていただきました。ああ、いま思い出しただけでも鳥肌が立ってます」と、笑いつつも“娘の結婚”にしんみりしていた。

 今後は大阪編への撮影に突入していくが、め以子の相手役となる西門悠太郎演じる東出は、「東京編は台本で5週までで。全部で25週あるんで。6週からはいよいよ大阪編になるんですけど、大阪編は…、台本読んでいるだけでもかなりキツくて…。それこそ今後、本当にめ以子さんを支えていかないと、とは思います。西門悠太郎という役は、東京に来てこの卯野家に来て、本当にあったかい家庭で、悠太郎自身も人間性が変わってっていう、幸せな5週までだったので、今後はキツくなると思うんですけど、でもいろいろと50歳近くまで演じるので、め以子さんを支えていきながらやっていければなと思います」と、気合。ただし、現場では、「ずっと支えられっぱなしなんですけどね、今のところ」と、苦笑い。

 その杏と東出の役の様子について、大阪の街の大火で両親を失い、その体験がきっかけで医師を目指し、東京の学校に通い悠太郎と幼馴染の村井亜貴子役の加藤は、「会話のやりとりがとてもほほ笑ましくて。そして、みなさん勢ぞろいしているときは本当に家族のようなみなさんで、そういった現場の和気あいあいとした実際のみなさんの仲の良さというのが、この作品をより温かい雰囲気にするのかなと思いながら、客観的に見ておりました」と、感想を語っていた。

 そして、杏は「この和気あいあいとした雰囲気は必ずドラマの中に染み込んで、みなさまにお届けできると思っています。め以子はこの後、西門悠太郎さんについて行って、大阪に嫁ぐわけですが、東京編での楽しい楽しい思い出があるからこそ、大阪編(でのめ以子の状況)が大変でも、だからこそ頑張れる、そんな時間を過ごせたなと思っています」と、まとめ、次の舞台となる大阪編への抱負を語っていた。

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