俳優・梅沢富美男(62)と女優・中村玉緒(73)らが5日、東京・明治座で『梅沢富美男・中村玉緒 特別公演』初日舞台を踏んだ。
梅沢劇団人気の時代劇“与五郎”シリーズの『与五郎 恋のいろは』、歌謡ショー『梅沢富美男 オンステージ』、日舞や殺陣などの華麗なダンスパフォーマンス『花鳥風月 夢の舞踊絵巻~宙乗り相勤めます~』の豪華3部構成。抱腹絶倒の舞台や、梅沢の美声や帽子投げ入れで魅せたり、激しい剣劇、梅沢による宙乗りまで楽しめたりと複合エンターテインメントショーで、宝塚の元月組トップスターの彩輝なお(42)と元宙組トップスターの紫城るい(36)の共演も大きな話題の1つだ。
上演後、舞台衣装のまま囲み会見を開いた5人。通算1111回公演という偉業を達成したことを尋ねられると、「大衆演劇の聖地と言われている明治座さんで27年間もやれて自分でもよくやったなと思いますね。この恐ろしい芸能界の中でよく続いたなって」と、お茶目に言うと、報道陣からは笑いが起こる。
長く公演を続けていく秘訣については、「女を作らないことです!女を作ってもバレないことです!」と、即答する梅沢。中村から「私の主人(勝新太郎)は梅沢さんの年から苦労していたから大丈夫ですよ」と、彼女作りのススメをされ「次回の会見は彼女が見つかったにします」とおどける梅沢。
続けて、「お客様に支持していただくというのが大事ですよね。僕みたいな役者がなんで27年間やれているかというのは自分でも分からないですけど、お客さんがたくさん入ってくれて支持して頂いているからです。お客さんが入らなかったら来年はないですからね」と、ファンへの感謝を述べた。
一方、「私がピカピカしているのが好きですといったら韓国で素敵な衣装を作ってくれた(笑)。娘が年行ったから頭にもつけたらどうと言われてどんどんつけました」とゴキゲンの中村。3年連続で梅沢の舞台に上がっていることに、「幸せです。素晴らしい劇団なので。もう舞台には上がらないと思ってお化粧道具を一度全部捨てたくらいでした」と、エピソードも披露することに。
若いころは舞台出演がプレッシャーだったという中村だが、「初日、劇場が火事になればいいと思うくらいでした。今はずうずうしくなって、初日が楽しいなってなってきましたね」と、本音トーク。梅沢と同じ質問で長く続ける秘訣を尋ねられると、「男を作らないことです。男なんかできないですけど(笑)」と、報道陣を沸かせ、「私の恋人はいまだにパチンコです」と、話していた。
そんなさなか、今井雅之(52)は「この舞台でやりにくいことがあるんです」と、言い出すことに。一体何がそうなのかというと、「(梅沢と中村の)お2人が未成年の役なんです!」と話し、またも爆笑が巻き起こっていた。
最後に梅沢は「役者っていうのはきょうあって明日がない商売なので、来年、再来年と、この明治座さんでできれば最高だなと思っています。あと10年もたないかもしれませんが、5年ぐらいは明治座さんに上がりたいと思っています」と、あらためて気合を入れ直していた。
『梅沢富美男・中村玉緒 特別公演』は5日から30日まで同所にて!