タレント・照英（39）が1日、神奈川県内のスタジオで声優オーディション番組『スパルタンMX』（TOKYO MX）制作発表会見を開いた。
同番組は従来の人気投票でトップを決めるオーディション番組とは異なり、視聴者が落選者、『追放者』を決めるという、まさにサバイバル要素満載の“スパルタ”な作りが見どころ。毎回デビューを目指す声優の卵たちはマスコットキャラクターの『スパルたん』のさまざまな無茶ぶりに挑戦しデビューを目指すという、いわば声優の“虎の穴”といえるような番組となる。照英は番組の応援団長に就任することとなった。
学ラン姿でまさに“団長“という出で立ちで現われた照英。「まさか40で学ランとは思わなかったですね～。映画『男塾』（2008年公開）以来の学ランで、身が引き締まる思いでもあります」と、衣装の感想を。
照英にとって初の声優番組となり、「『新しいジャンルだな』と思いました。自分がもちろん声優というものに携わったことがないものですから、自分からしても新しい境地に入らせていただいたなということと声で世の中を変えていくといいますか、『可能性を生み出す番組って面白そうだな』というのが率直な意見ですね」と、さっそく熱血コメントが飛んだ。
MAD動画などにも引用される照英だが、マンガ・アニメには興味があるそうで、「幼少期に『北斗の拳』、『ドラゴンボール』、『ガンダム』ちょうどマンガブームの火付けの時代ですから、あの頃は本当に燃えましたね！もう『ガンプラ』、『キン消し』に夢中になりましたし、ラオウ役の内海賢二さんが亡くなったのも本当に残念ですし、あの声をマネしてました。『アタタタタァ～』の神谷明さんもそうですし、そういうマンガ世代で育ってきた」と、回想。最近では『おおかみこどもの雨と雪』を観て号泣たのだとか。
続けて、「ちょうどスポーツに入り始めた頃にマンガからちょっと遠ざかった時もありましたが、またマンガの時代が今きてるというのは、いい巡り合わせなのかな～。また夢中になれるものが増えたかな～という気持ちにはなってますよね。今のマンガをもう1回、熟知するというか、掘り下げてみていきたいな気持ちではありますね」と、語った。
番組へは、「自分もいろんな方に応援してもらってナンボだと思ってますから、みんなからいただいたものをすべて、この声優の『スパルタンMX』で表現できたらいいなという気持ちでいます。だからこそやるからには“本気”になってもらいたいですよね。『ヘラヘラ笑って上がれる業界じゃないぞ！この野郎！』という気持ちでいかないと“上がれない”ですよ！第1回目のオーディションのシーンを見てたら、まだそれで済むかもしれないけど、第2回目以降は相当険しいものが待っているんではないかな、壁が立ちはだかっているのではないかな？という空気をスタッフが出してます！」と、ハードルは高め設定になるそう。
オーディションを受けに来る人材については「臆することのない人間。『日本は、声優界は芸能界はこうなんだよ！』と思ってない人がいいですね。そんな壁を作っているのは自分ですから、そんな壁を作んないで『なにやってもいいじゃない！』という勇気をもった人間がどんどん出てきてほしいなと思います。そういう人ほど、勝ち上がれるんではないかなと思います」というが、「逆に『これは俺には向いてないんじゃないかな』、『俺にはできない』と思っている人間は来なくていい」と、ヒートアップ気味に未来の声優の卵たちへ呼びかけた。
ほかにも、照英は少々声をひそめつつ「ホントは裏話だけども、ゴールは言わないけども、スゴいものが待ってますから！スゴいゴール！聞いたらビックリしちゃう！『ウソでしょ！』という話が待ってますから。それが随所随所で発表されると思います。『これは俺がやりたい！』と思うぐらい」と、サプライズ要素もあるのだとか。
また、“ホリエモン”こと堀江貴文氏が「声優ってスキル必要なの？」と発言したことをふまえ、声優に必要な資質について問われると「堀江さんの考えは悪いとは思わない。堀江さんの感性だから、あそこまでスターダムにのしあがった天才の言葉ですから素晴らしいなと思うけど」と前置きしながらも、「スキルは絶対必要になってくると思います。というのも『これをやってください』と言われた時に『できません』は通用しない世界ですから。スキルは高めていかなければいけない、向上させていかなければいけないものと元々持っていてほしい感性ですよね。気持ちですよね。だから心が豊かな人が必要になってくるのかな。というのが声優界に課せられている核という感じが今のところします」と、持論を展開。
さらに、番組第1回目のゲストである声優・日高のり子の話も引き合いに「キュンとしましたよ、やはりマンガ世代だったから『タッチ』なんてドンピシャの世代で見てましたから、日高さんと分かっているんだけど生身の日高さんに会ったら、高揚するというかなにしゃべっていいのか緊張感はありましたね。ただ、それを解きほぐしてくれたのはトトロの五月の声で『照英のバカ！』って、もっとバカって言ってくれ！っていうぐらい、声ひとつで自分を和ませてくれるあの力量にはビックリしましたね。まさにスキルでしょうね」と、裏付けていた。
照英より年上の人がオーディションを受けにきても老若男女問わず、受け入れる気持ちがあることも明かしつつ、「7月3日22時よりとうとうス『パルタンMX』スタートします！私が応援団長とういうことで、しっかりとみなさんの底上げができるように根底からみなさんの心をバックアップできるように頑張っていきたいと思います！『あなたの声が世の中を変える！』私はそう思ってます！押忍！」と熱く、力強い言葉で締めくくった。
■番組概要
・名称：声優オーディションバラエティー『スパルタンMX』
・TOKYO MXにて7月3日より毎週水曜・午後10時～
・ニコニコでは7月3日より毎週水曜・午後10時30分～配信予定
