『キン肉マン』でおなじみの2人組の漫画家・ゆでたまごが1日、都内の新宿FACEで週刊プレイボーイPresents 週プレ大學「『キン肉マン』通巻100巻記念 謝肉祭〜キン肉マンと学ぶエンターテインメント〜」に登場した。
原作担当の嶋田隆司（52）と作画担当の中井義則（52）の合同ペンネームであるゆでたまご。記念すべき“謝肉祭”の会場には多くのファンが詰めかけ、リング上では豪華なゲストを招き約2時間にわたりトークを繰り広げた。出演者は漫画家の江口寿史（57）、作中に“アデランス中野”名義で登場する初代担当者の中野和雄さん、さらにはももいろクローバーZの“名物マネージャー”で知られる川上アキラさん、新日本プロレスの中邑真輔選手（33）、そして九重親方（58）と千代大龍（24）。
昨年のももクロの西武ドームコンサートでリーダー・百田夏菜子のステッカーのデザインを依頼した人物こそ、何を隠そう、この川上さん。嶋田は「最初は中井くんと悩んだんですよ」と振り返り「コンサートでは泣いてしまいました。5人の友情パワーが『キン肉マン』とダブる」と告白。中井も「（ステッカーは）えくぼを描くのが難しかったです」と話しながら「おかしいことにものすごく一生懸命やるところは『キン肉マン』と通じるものがある」と語った。
大のプロレス好きで同作のファンという川上さんは「ありがとうございます！ ももクロはゆでたまご先生に育ててもらいました。本人たちは一切知らないですけど、正義超人を育てるつもりなんです。アイドル超人が育っていく過程がももいろクローバーZ」と感激。「百田＝キン肉マンは絶対に譲れない！」と力説しながら「百田なんて普段は抜けているけどステージに立ったらすごい目線。まさに火事場のクソ力ですよ。みんな本番になったらこっちの上を行く。どんどん正義超人が成長していくのを、壁を作る側として見ていてダブります」と熱心に語った。最後はステージ上で「またライブを見に行きます！」（ゆでたまご）「何かやりましょう！」（川上）とさらなる展開を誓った。
また、ステージでは千代大龍へスペシャルな化粧まわしが贈呈された。九重親方（千代の富士）がウルフマンのモデルになったことはファンの間で有名だが、その弟子の千代大龍も同作のDVD BOXをそろえるなど大ファン。力強く描かれたキン肉マンが「火事場のクソ力」と闘志を燃やすデザインに千代大龍は「かっこいい。土俵で映えます」とニッコリ。7日から開かれる名古屋場所の後半につける予定といい、九重親方は「横綱になれば化粧まわしが3枚いる。その時もお願いします！」とハッパをかけていた。
イベント終了後の報道陣の囲み会見。嶋田は「1979年に連載が始まって今年で34周年。今日はファンのみなさんが楽しんでいただけて良かった」と感無量。現在は『キン肉マンⅡ世』を連載中だが中井は「ファンと一緒になって作ってきた作品」と喜びを噛み締めた。記者からももクロとのコラボについて聞かれると嶋田は「ぜひ超人になって欲しい。百田さんがキン肉マンで他のメンバーがロビンマスクやラーメンマンをやるのが見たい」と笑顔で語った。
