俳優・哀川翔（52）が19日、都内で行われた映画『欲望のバージニア』（監督：ジョン・ヒルコート／配給：ギャガ）の公開記念「女性限定試写会」に登場した。
芸能界の「アニキ」こと哀川翔が、20対1でボコボコにされたやんちゃ武勇伝から、夫婦円満の秘けつまでカッコよく語っていたが、アルコール度数95度の「スピリタス」を一気飲みし、ロレツ回らず、フラフラに。
同映画は、アメリカが最も危険だった禁酒法時代。法が死んだ地“バージニア”に＜不死身＞と呼ばれた3兄弟がいた。実際にあった伝説の復讐劇。愛と裏切りの一大エンターテインメント。
そこで、「男とはこうあるべきだ！」というところをご教授いただこうと、“アニキ”こと哀川翔が60年代のコンポラスーツ（コンテンポラリースーツ）に身を包み登場。
哀川は、「自分もハマっちゃいました。2時間近くあったけど、アッという間に過ぎちゃった。3兄弟が、すごい3兄弟だよ。禁酒法の時代はマシンガンバリバリだったけど、この3兄弟は素手ですからね。兄貴が『俺たちは死なない』と言うんだけど、俺も『死ぬわけない』と思っていた」と、共感しきり。
そのまま、「20人にボッコボコにされても死なないなと思ったもん」と、19歳の頃のやんちゃな武勇伝を話し始める。それでも、「後ろから相手が来てて、こっちは仲間5人といたから、みんなを先に逃がし、振り返ったら、もうそばにいて、ボッコボコですよ」と、修羅場にも関わらず、仲間を逃がすというドラマや漫画のようなカッコよさ。
さらに、「荒くれ兄弟と言われながらも、守るべきとこをきっちり守っているというのが共感持てる」というと、「守るべき男たち。男だったら、守るべきもは、1つや2つあるでしょ。カブトムシとか」と、一度ボケる。あらためて、「家族でしょ。家族が幸せならそれでいいんじゃないかな。家族が幸せなら、俺は幸せ。秘密は一個もないんだよ」と、まじめに言い直す。
そして、「（うちは）夫婦喧嘩はしても、『別れるぞ』はない。結婚するときに別れないことを約束して結婚したから。普通は、別れると思っていないからそういうやり取りしないでしょ。ウチは可能性あることは全部ふたする派だから」と、家庭円満の秘けつは、そこにあるという。
時代背景が禁酒法ということで、密造酒に近いのではないかと思われる蒸留酒ウォッカの中でも96度と火が付く「スピリタス」を美女が持ってくる。香りを嗅ぐと、MCが、「ストレートはきついので水で割ります。今、水をお持ちしますから」というと、それを制して、カッと一気に飲み干す。
MCも、「きついから、水で割って飲むという予定だったんですけど」と、ビックリ！ここまでは、カッコいい“アニキ”だったが、ここから様子がだんだん怪しくなってくる。顔が真っ赤になり、ちょっと体がふらつきだし、ロレツも怪しくなってくる。
必死に平静を装い、「これはすごいね、ハンパネ～」といいながら、むせ返る。そして、「強いから飲まない予定だったんだけど、みんなを目の前にして、香りを嗅いだり甘くて、なんかイケそうな気がした」と、勢いで言ってしまったが、「スッゴイね。あれ、ちょっと飲んでからのがいいね。いきなりダメだね。俺にも火がついた。飲まなきゃよかった」と、後悔しきりだった。
同映画は、6月29日よりロードショー
