女優で歌手・由紀さおり（64）が17日、東京・赤坂ACTシアターで『由紀さおり ドラマティックコンサートPANDORA』ゲネプロを開催し、18日の初日へ向けて、大人の魅力たっぷりのJazzyなステージを報道陣に公開した。
2011年10月に発売したピンク・マルティーニとのコラボレーションアルバム『1969』で世界的にブレークした由紀による初となる2部制のコンサート。
開演前に囲み会見に応じた由紀は、本公演へ「秘密がいっぱいあるの。それをばらしちゃうので、正直に等身大の今の私、60代の私の原動力を見て貰いたいというのがあります」と、狙いを。
1部のことは、「普段みなさんの前ではお見せできないようなドレススタイルだったりとか、一部は私の家を見立てたスタイルを作っていただいて、自分のモノローグから歌へ行くとか、ステップを踏んだりとか、そんなところですかね」とのこと。
その“由紀の部屋”については、「衣装とか靴とかバッグとか、紫綬褒章も置いてありますし、自分の日々の暮らしをそのまま持ち込むというのをやらせてもらいました。恥ずかしいんですよ、ぐじゃぐじゃで」と、はにかむなど、人となりがよく分かるようなものとなっているのだとか。
2部の見どころは、由紀の代表曲44曲をメドレーにして歌唱するパート。これは由紀がデビュー44年目となることにかけており、「若者たちと一緒にしようとしているんですけど、私の44年間の歌謡曲のアルバムのなかからメドレーにしてくれて、14分くらいありますかね。それを一気にやります。最後の衣装も綺麗ですよ」と、アピールしていた。
その目玉の1つである44曲連続歌唱のためにしていることについて尋ねられると、「食事のこともありますけど、ドレスも着るのでせめぎあいの中での初日になりそうです」と苦笑い。さらに、「肝心なのは喉ですかね。たくさん歌いますので。いまのところ大丈夫でお医者様も大丈夫といってくれています。うまく持ってこれたかなって。プロンプター使わず全部覚えましたので」と、気合の入れ具合を見せていた。
ほかにも、報道陣から「若手芸人さんから熟女ナンバー1と言われていますが？」と問われ、「えっ？そうなの！？」と、驚きを見せつつも、「ロバート秋山くんとはメルトモですし、お互いエールを送り合うというか、できるだけ、『私でいいの？』という感じです。みんなと話していると楽しいですし、PANDORAの期間でLINEやりましょうよと言われて教えてといったりしてます」と、若者ともいい距離感で付き合っている様子を見せていた。
「今までの私じゃないキャピキャピな私もすごく楽しめる。来ておもしろかったと言ってもらえるのが一番いいので、大満足と思ってもらえれば」と、意気込み、「元気でステージで、キャッキャと言いながら、“脱いだり”もします。あんまり期待されちゃうと困るけど。普段と違う私を観に来てください」と、お茶目に笑っていた。
舞台上で由紀が「ワクワクドキドキさせたい」と言った通り、何度も衣装替えがあったり、自由な雰囲気のなかさまざまな演出。歌の1つ1つに由紀本人のこれまでの人生にあった物語を乗せ、その自然体の姿に観客も自分の人生にあった何かしらの思いを重ねられる、大人な空間を楽しめるステージを展開していた。
デビュー曲で代表曲の『夜明けのスキャット』はもちろんのこと、44曲メドレーも『ルームライト』『博多人形に寄せて』『恋文』『う・ふ・ふ』『ゆらゆら』など、多彩な選曲で魅せていた。
「大変ですけど、私自身も楽しんで、『きゃはは』と言いながらやっています。ここでしかできないという出し物をやりますね」と思いを明かしていた『由紀さおり ドラマティックコンサートPANDORA』は、同所にて18日から23日まで6日間7公演！
