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作家で精神科医のなだいなださん死去

 作家で精神科医のなだいなだ(本名・堀内秀)さんが6日死去していたことが、分かった。83歳だった。

 なだいなださんは東京都出身。1953年に慶応大医学部を卒業。医師として病院に勤める傍ら、文筆活動も展開し、同人誌『文芸首都』に参加。『海』や『トンネル』などで計6回、芥川賞候補となったが受賞は逃すなどしていた。1965年のエッセー「パパのおくりもの」で注目された。

 2003年、インターネット上の仮想政党『老人党』を立ち上げ。「老人はばかにされている。政治へ怒りを率直にぶつけ、選挙を面白くしよう」と呼び掛け、話題を集めるなどした。

 10日付の日刊スポーツ、サンケイスポーツ、スポーツ報知、スポーツニッポン、東京中日スポーツ、デイリースポーツ各紙が報じており、雑誌『中央公論』ですい臓がんであることを告白していたという。

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