NO IMAGE

花澤香菜 新海誠監督から「カワイイ」の声に顔を赤らめる

花澤香菜 新海誠監督から「カワイイ」の声に顔を赤らめる
「言の葉の庭」公開記念舞台あいさつが開催(左から花澤香菜、新海誠監督、入野自由)

 人気声優・入野自由と花澤香菜が1日、都内で主演劇場アニメーション『言の葉の庭』(監督:新海誠/配給:東宝映像事業部)公開記念舞台あいさつに、新海監督とともに登場し、MCはニッポン放送の吉田尚記アナが務めた。

 万葉集の一篇から始まる“孤悲(こい)”の物語。45分という短編ながら独自の感性と言葉選びにより、まるで小説を読むような味わいとテーマ性を持った繊細なドラマが構築されている。物語は靴職人を目指す高校生・タカオ(入野)と謎めいた年上の女性・ユキノ(花澤)が雨の公園で出会ったことから始まる。次第に打ち解けていく2人。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオだったのだが…。

 3人を温かい拍手が包み出迎える中でのあいさつ。公開している全23館での舞台あいさつをするという新海監督は、「映画を作るっていって1年前から始めたのですが、この日がゴールと決めて制作スタッフ一同突き進んでくるんですよね。どんなに自分たちがいいと思った作品を作っても、みなさんの目に届いて、上がってくるものを感じないと、意味がない思っていますので、みなさんのご意見をお聞きできればなと思っているんです」と、内に秘めた思いを明かすことに。

 「まだ2人に『どうでした?』と聞けないんですよね」と新海監督が遠慮していた本作の感想について、入野は、「単純に綺麗で美しくて曲も含めてトータルで心を鷲づかみにされた感じはありますよね。インタビューされた時、どう伝えようかなと考えるんです。言いたいことが溢れてくるのに、ありすぎて喋れなくて、喋ることでこぼれ落ちちゃいそうな、大切な大切な感覚がありました」と、その思いを。

花澤香菜 新海誠監督から「カワイイ」の声に顔を赤らめる

 花澤も「素晴らしいですね。45分なんですけど、何時間観た?ってくらいの集中力を注いで観られるというか、引き込まれる作品です。試写会で1度しか観ていないので、またじっくり観に行きたい。本当に(映像が)綺麗なんです。雨のビニール傘に雨の感じとかも細かすぎて」と語り、吉田アナも「雨の東京が苦手だったんですけど、好きになりました」と言わしめるほどの多く“言の葉”が新海監督の元に返ることとなった。

 本作に込めた狙いを、新海監督は「雨が少しでも好きになってくれること。靴、足が好きになってくれること」と2つを挙げる。キャスト2人とも「足は元々好きです!」と笑みを見せていたが、入野は、「雨は嫌いというか苦手なんです。でも、好きになったというか、雨が降ると、『言の葉の庭』のようなイメージがずっとあるような感覚ですね」と、悪いものではなくなったよう。

 花澤も、「雨の日って、自分がこう落ち込んでいると、さらに雨が降ると、一日うまくいかないなという気になるんです。でも、映画を観てみて、雨の日の過ごし方っていろいろあるなって思いましたね。憂鬱になるだけじゃないなって思いました」と、見方が変わったそうだ。

 役作りについては、入野は、「新海さんの空気感を意識ました。あとは映像にゆだねてできました。新海さんの作品が好きで、より好きなテイストの作品で、うまくいかない部分もあったんですけど、途中から気持ちよくできました。ステキな時間でした」と話す。

 一方の花澤は、「27歳の役をやるのは初めてで、すぐ底についてしまうくらいだったので、ユキノさんはどうやって生活しているのかなと。舞台になったところは歩きながら、自分のできる事をしようと思って臨みました」と、舞台となった新宿周辺を歩いたという。

 そんな2人に新海監督はアフレコで入野が長台詞の際に譜面台を使って工夫しながら声を入れていたことに「カッコイイなって」と、感心。続けて花澤へは「カワイイ」と、不意打ちで言い出し、花澤はこれに顔を赤らめ、後ろを向いてしまう一幕もあった。

 新海監督から「傲慢なことを言いますと、過去の作品とは違うお2人になったと思います」とPRもあった劇場アニメーション『言の葉の庭』は絶賛ロードショー中!

花澤香菜 新海誠監督から「カワイイ」の声に顔を赤らめる

広告