俳優・三浦貴大（27）と女優・夏菜（23）が1日、都内で主演映画『監禁探偵』（監督：及川拓郎／配給：ファントム・フィルム）初日舞台あいさつに、及川監督とともに登場した。
大ヒットサウンドノベル『かまいたちの夜』シナリオ担当のミステリー作家・我孫子武丸氏原作。マンションの一室を舞台に、三浦演じる“殺人現場に遭遇してしまった男”亮太と夏菜演じる“囚われた謎の美女”アカネが携帯電話やネット掲示板などを駆使しながら推理を繰り広げる異色の“密室”ミステリーとなる。
登壇時にひざ上の黒いミニワンピで現われた夏菜にファンから「カワイイ！」との声がかかり「恥ずかしいから！」と、はにかむ様子を見せてから始まった舞台あいさつ。及川監督と会うのは昨年の撮影から約1年ぶりだそうで、その監督について、三浦と夏菜は外見が変わったと指摘し、「誰だか分からなかった」と、ほのぼのトークを繰り広げながら進行した。
作品を観ての印象について、三浦は、「なかなか自分たちで狭い部屋で撮影していると、どういうふうに写っているか想像できない部分があった。いい感じになってるなと思います」というと、夏菜もうなずき、「切迫感というのはやってる側は分からなかったんで」と、実情を明かしていた。
本作をそれぞれ家族が観たのかについては、夏菜は「『なんか恥ずかしいわね～』って。恥ずかしさが残るみたいです。でも、観には来てくれると思います」とのこと。一方の三浦は、父で俳優・三浦友和（61）と母の山口百恵さんから意見されるのかと問われ、「全然言われないです。観ているか観ていないかも教えてくれないですね。『観たよ』と言われると、ドキドキするんでやめてほしい。このままでいいですね」と、苦笑いしていた。
そんな2人の演技について、及川監督は「最初から2人に主演を決めた時から、こういうふうに演じてくれるだろうなというのはあったんです。でも、やっていくうちに思い描いていたキャラを凌駕することがあって、キャラクターが画面の中で生きてたなというのは感じましたね」と、しみじみ。
苦労した部分については、「説明台詞と専門用語があって、アカネは頭のいい子で私がそういうタイプじゃなくてすごくセリフに悩まされましたね」というと、三浦は、「狭い部屋で撮影していたので動きが少なくなってしまうんです。この椅子座ってないよねとか監督と相談しながらやってましたね」と、明かしていた。
ほかにも見どころについては、上演前あいさつでネタバレしそうになった夏菜は、「危なかった！」と笑みを見せつつ、「手錠で繋がれるところから始まるんですけど、ベッドの上なんですね。ベッドごと頑張ってどう移動するかというシーンがあって、エビ反りで跳ねているんです。実はそのベッドの下で一生懸命押し上げてくれているんです。観たら分かると思います」と、ギミックについてアピール。及川監督も「ちょっとだけ高い場所も出てくるんです」というと、三浦は、「超怖かったです。高いところが苦手なんです」と、高所恐怖症であることを告白していた。
及川監督から「最初に出てくるアカネの表情。そこら辺からつながってきます」と意味深なPRがあった映画『監禁探偵』は、6月1日よりヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ新宿ほかにて全国順次公開！
