企画演劇集団『劇集団ボクラ団義』が10日、東京・秋葉原で5月30日からの舞台『さよならの唄』制作発表会を開き、女優・堀越のり(31)、元『SDN48』木本夕貴(26)、齋藤彩夏(24)、藤森真由(24)、高橋明日香(25)、俳優・東川真之(30)、松井薫平(21)、作・演出の久保田唱氏ら20人が出席した。
2007年5月に創立され、2013年1月の再演公演『嘘ツキタチノ唄』ではグリーンフェスタBOX IN BOX賞を受賞。4月の番外公演『遠慮がちな殺人鬼』では1000人限定公演を完全満席にするなど、じわじわと存在感を示している同劇団による公演で、5月30~6月2日に品川・六行会ホールで上演される。
12回目の公演にして劇団初となる制作会見となるため、なぜこのタイミングなのかと演出の久保田唱氏に質問が飛ぶと、「もっと早くたどりつけばよかった」と苦笑いして場を和ませつつ、劇団については、「6年目ですけど創設からメンバーも変わらなメンバーの役者も多く、サスペンスだったりとかSFチックなものだったりするんですが、観てくださった方がこれはボクラ団義の作品だなというのを目指しています。セリフ回しも、ここにしかない独特なものが、あると思っています」と、特徴を説明する。
本作がどんな舞台になるのかについては、久保田氏によると主演がいるというよりもバスと雨を舞台にした23人のキャストによる群像劇となるという。バスの乗客がそれぞれ後悔の元である時代に向かい、後悔の元となるものに立ち向かっていくというもので「20幾通りの人生を見て、こんな人生があったかもしれない」ということを伝えるという。
堀越は、「バスだけに、できる限りラストまで走りたい」と、気合を入れるなか、劇団員らが「ぜひ多くの人に観に来てほしい」と意気込む。そんな姿を見ていた木本は「みなさん仲が良くて絆を感じてます」と、率直に感想を言い「苦手なダンス頑張ります」と、意欲を燃やした。
本公演について、堀越は「自分の想像のできないことに巻き込まれていくことで、1人の女性の後悔であったり、果たしてそのときと同じ選択をするのか、後悔とか別れとか、過去にした恋愛とか、この人どう変えるのかなというのが見どころです。私は2013年の少女です」と、ネタバレをしないよう注意深く語ることに。
しかし、木本が「大雑把にいうとタイムスリップした後の少女です」と、ネタバレしそうになってしまい、それを報道陣から指摘されそうになると「すっごい焦った」と苦笑い。続けて、「いっぱいタイムスリップするんですよ。私の役がするかどうかは秘密です」と、仕切り直していた。
公演については、劇団員の大友歩(25)から、「演劇を見ない人にぜひ見てほしい作品です。生の芝居の楽しさと醍醐味をボクラ団義で知ってもらえれば」と、うまく熱意をPRしほかの団員から喝采を受けていた。
舞台『さよならの唄』は5月30~6月2日に品川・六行会ホールで上演!