『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役や『鋼の錬金術師』『戦国BASARA』などに出演する声優の藤原啓治（48）が19日、都内で『トランスポーター ザ・シリーズ』吹替版プレミア試写会に登場した。
リュック・ベッソンが手がけた映画『トランスポーター』のTVドラマ版である同作は、映画の世界観をそのまま引き継いだ作品。主人公フランク・マーティンは次々と舞い込んでくる危険な依頼を冷静沈着に遂行する超凄腕の“運び屋（＝トランスポーター）”。映画専門チャンネル『ムービープラス』で6月2日から放送される。
フランクの吹替版声優を担当した藤原は映画さながらのブラックスーツにネクタイ姿で登壇。「普段着です」と会場を沸かせると、主人公について「異常にモテるんですよ。嫉妬しますよね。でもわざとらしいお芝居をしてはいけないので、さりげないお芝居を意識してやりました」と語った。
観客からの質問に答える場面では「アドリブを入れたりする？」と聞かれると「セリフをちょっと変えたりとかはほとんどしないんです。やり易いとかでセリフを変えちゃうと翻訳の方に失礼だから」と明かし「これが私のスタイルですね」とキリッ。会場から笑い声が漏れると「サングラスして良かったです」とはにかんだ。
29歳の女性からの質問には「29歳。ちょうどいいですね。恋愛対象になります！」と笑うと「苦労した点はそんなにないですけど、役作りは苦労しました。モテる感じを出さないといけない。（フランクには）女の人があんだけ寄ってくる。普段の生活の中にあんなことひとつもありませんからね」と力説。続く31歳女性からの質問にも「31歳。全然恋愛対象ですよ！」とニコニコと語った。
『アイアンマン』シリーズで主役を演じるロバート・ダウニーJr.などの数々の吹き替えを担当している藤原は「アニメの場合ですと、セリフを入れてできあがる。吹き替えの場合はできあがっちゃってるから余計な自分のワガママを織り込まないようにしている。自然と観られるように、余計なことをしない。忠実なニュアンスを入れるようにしている」と話し、再び「それが僕のスタイルです」とキリッと語った。また、観客との生アフレコ体験会では「こういうのが初めてなので光栄です」と話すファンに「そうだろ、良かったね」とイケボで励ました。
記者から役どころについて聞かれると「主人公は運び屋。いつもこんな服を着て、危険な物を運んで軽やかに解決し女性にも男性にもモテる」と解説。見どころについて「謎の男も出てくる。どういう風に絡んでくるのか声優陣も気になっている。基本1話1話収録しているので」と明かし「カーアクションだけが見どころかと思っていたが、ドラマの部分にも面白さがある」と話した。
「普段のアフレコの服装は？」と質問されると「基本この格好です…と書いてもいいんですけど、普段はTシャツジーパンです。毎回ゲストが登場するので声優もベテランから若手までさまざま。若手の声優さんはドキドキなんじゃないかな」。フランクと自身が似ている部分は「僕と同じくらいモテる所です“（笑）”」とユーモアたっぷりに語り「これだけモテたらいい。何から何まで違うんですけど、危険やスリルに飛び込んでいくところは、生き方が違うな」と笑った。
最後に「何を運んでみたいか？」と尋ねられると「美女ですね」と即答。イベントでこだわりを見せていた年齢については「29歳は恋愛対象ですね。相手が望んでくれるなら20歳ぐらいからOK。私がいうことではないんですけど」と気さくに語った。
