俳優・岩城滉一(62)とモデル・水沢アリー(22)が16日、東京・六本木のシネマート六本木で映画『モネ・ゲーム』(監督:マイケル・ホフマン/配給:ギャガ)公開直前トークショーに登場した。
『英国王のスピーチ』の英国NO.1紳士コリン・ファースと、ラブコメの女王、キャメロン・ディアスが共演し、アカデミー賞監督のコーエン兄弟が脚本を手掛けた作品。コリン演じる堅物鑑定士とキャメロン演じる天然カウガールが、モネの幻の名画を巡って世紀の詐欺計画を企てるというもの。
世紀の宇宙飛行計画を企てた男ということから岩城、性格が真逆でカウガールっぽい天然な水沢という凸凹コンビがゲスト。水沢は、岩城に「いつもブラウン管を通して観ていてドキドキしています」というと、岩城は水沢が“第2のローラ”としてブレークしていることにかけ「ローラと違ってお世辞いえるから違うよ。仲良くなっておこうな」と、相好を崩し、場内を沸かせることに。
一発逆転のシーンもある本作だが、自身の“逆転”については、岩城は「賭け事じゃなくて、レースとか射撃とかやってるからあるけど、相手のミスが多い。運は才能の内です。それを呼ぶというのは本人」と言い、水沢へは、「彼女は運があって、才能があって(芸能界に)入られたんだから、運をつかめるかつかめないかが人生だと思うから、チャンスは大事」とアドバイス。
すると、水沢は、「お金がなくて大学生を辞めなきゃいけない状況に陥ったときに、事務所の社長のまーくんから声をかけてもらえた。そのときに声をかけてくれたまーくんにも感謝と、今岩城さんとこうやってカメラの前に立っているのが奇跡的」と、明るい様子とは対照的なヘビーな過去を明かすことも。
そんな水沢だけに、15億円があったらと司会から問われた際には、「家の固定資産税を払いたい。4億円で株とかFXやって、あとの10億円は貯蓄する。何があるか分からないから」と、超堅実な返答で、これには岩城も感心の表情。その岩城は「15億円?今持ってるからね…、冗談だよ!」と、お茶目さを見せつつ、「残してもね。国の税金がつまんないことに使っちゃうだろうから、福島の被災地に、分けてさしあげたらどうなんだろうと思う。この年でほしいものがなくなってくるし」と、こちらはダンディーな答え。
イベントでは、モネの名画の偽物にまつわる物語であることから、普通の紅茶(数百円)と、最高級紅茶(40グラム2万2000円)のブラインドでの飲み比べが行われ、「普段飲んでるのと同じ味がする」という鋭い指摘で正解した水沢が岩城をだしぬき、「岩城さんに勝ったー!」とガッツポーズを見せていた。
終了後の囲み会見では、水沢が岩城に本イベントのために描いた絵をプレゼントしようと必死のアピール。宇宙旅行に持って行ってほしいとおねだりしたが、岩城は「コクピットには2人しか乗れないので、カメラすら持っていけない。機内や外にたくさん(カメラが)付いてるから、それで日本に送られる」と、丁重にお断り。それでもあの手この手で可愛く粘る水沢に最後は岩城が折れ、「遊び部屋に飾るよ。袖すり合うも多生の縁だし、頑張って描いてくれたから」と、優しさを見せた。
水沢について岩城は「孫みたい」と表現したが、当の水沢は岩城を「身ぐるみはがしてもカッコイイと思う。男性として見れるよ」と言い出し、これに岩城はビックリしながら「すごい…。喉が渇いた」と、タジタジな様子も。
そんなやりとりができるだけに岩城は、イベント出演が初めてという水沢に、「機転に関しては(ローラ)と変わらない。でも、言葉数とかは彼女の方が上。とても賢い」と、絶賛の声を寄せることとなった。
ほかにも、近くにいたレポーターの男性にいきなり「嫁いるの?」と詰め寄った岩城。独身と返答する男性に、「お前、ビシッとしろよ!嫁ちゃんともらって立つんだから。嫁を食わせられないと、男としてどうしようもない。頑張れよ!」と、声を張って叱咤激励するという、男気ある一幕もあった。
また、先日亡くなった俳優・夏八木勲さんの訃報について質問されると「本当に残念。ファンというか、男として好きだった。味のあるかっこいい人で、大好きだった」と語っていた。
岩城から「『泥棒貴族』のリメイク版のイメージで見た。違う視点からやっていて、緊張しないでリラックスして観れる。スタンリー・トゥッチが好きなんですよ。俳優として素晴らしい!」といい、水沢からは「出てくる登場人物の個性が強くて、ぷぷぷと笑えることもあるし、最後の大逆転がカッコよくて、キュッと1つにつまっているおもちゃ箱だなという感じです」とPRがあった本作は5月17日より TOHOシネマズ六本木ヒルズ ほか全国ロードショー!