お笑いトリオ『ダチョウ倶楽部』の肥後克広(50)、寺門ジモン(50)、上島竜兵(52)が7日、都内ホテルで映画『グランド・マスター』(監督:ウォン・カーウァイ/配給:ギャガ)公開記念応援団結成イベントを高校生カンフー美少女の山本千尋さん(16)とともに行った。
中国武術の心と技を極め、継承する者(グランド・マスター)の最強を決める闘いを描いた作品が、いよいよ日本公開。いまだに日本でも根強い人気を誇る永遠のアクションスター、ブルース・リーのただ一人の師にあたるイップ・マンをトニー・レオン、八卦掌の使い手をチャン・ツィイー、八極拳の達人をチャン・チェンが演じる。構想17年、撮影3年を掛け、名匠ウォン・カーウァイ監督がかつてない映像美とハリウッドもひれ伏すアクションで描き出したエンターテインメント超大作だ。
まず、中国風の衣装で登場した山本さんは、『武術太極拳』剣を使った演舞を披露。08年、12年の世界ジュニア武術選手権大会の槍術で金メダルに輝いた腕前を見せつけ、報道陣の度肝を抜いた。
続いて、ダチョウの3人も中国風の衣装に身を包んで現れ、得意のギャグ「ヤー!」をかます。応援団長の山本さんのもとに応援団員のダチョウが集結したという形式で、“リアクション芸のグランド・マスター”としてMCに紹介された『ダチョウ倶楽部』だが、ジモンが「ヤー!というのはカンフーからきている」、肥後が「きょうは正しいヤー!のやり方を見せます。間違ってトー!と言うヤツもいるぐらいだから」として、“上島先生”に正しい「ヤー!」のやり方をお願いする。すると、上島は「トー!」とボケてみせ、肥後とジモンが激しく突っ込む。帽子が取れた上島がお約束の「クルリンパ」をしようとしたが、上手くできず、グダグダぶりで報道陣を笑わせた。
そして、山本さんからダチョウへ“技”、ダチョウから山本さんへ“ギャグ”を伝承する儀式へ。山本さんが高く足を上げるも、3人はまったく足が上がらず、最後の“殺意の目”の決め顔だけはなんとか様になるぐらい。ダチョウは定番ギャグの『どうぞ、どうぞ』や『バカだなぁ!』、シューマイやこんにゃく、玉子などの熱々おでんで身体を張って、場内を爆笑の渦に巻き込んだ。
そんなダチョウに対し、山本さんは「生おでんを見れて、本当に光栄です。学校でみんなに自慢したい。将来アクション女優になれたら、勉強させてもらった通りに頑張りたいと思います」と、立ててみせる。
「3歳の頃から武術を始めてます。お母さんがジャッキー・チェンさんやジェット・リーさんが好きだったので、一緒に観てました」といい、目標とするアクション女優としてチャン・ツィイーを挙げた山本さんに触発されたのか、ジモンは「おでんは3歳からやってますよ! いや、2歳ぐらいからやってる!」と、対抗心メラメラ。さらに「出川のパターンやダチョウのパターンとかリアクションもいろんな流儀があるけど、流儀じゃない。立ってるか、寝てるかなんです。勝負して、負けたら寝転ぶ。勝ったら立っているんです」と、同映画にちなんで語った。
同じホテルでハリウッド俳優のトム・クルーズ(50)が会見を行っていたことを知り、ジモンが「俺、トムと同い年だから」と、なぜか主張すると、上島も「俺はジョージ・クルーニーと同い年」と乗っかる。これに報道陣が「皆さんの技は世界中でも通用するのでは?」と問いかけると、肥後は「これで世界でも行こうか」、ジモンは「アジアを飛び越えて、世界に行きましょうよ!」と、それぞれまんざらでもなさそうに答えた。
また、上島は「歴史上の人物でイエスマンっているけど…」と、イップ・マンを言い間違えたり、囲みで山本さんや女性レポーターに向かって得意のキス芸をしようとして、報道陣も爆笑!
フォトセッションでは、漫画『ドラゴンボール』のピッコロの必殺技『魔貫光殺砲』に由来し、女子高生の間で流行っている『マカンコウサッポウ』(※技が決まった瞬間をイメージした写真)に4人が挑戦し、躍動感溢れるジャンプを見せた。
映像で伝えられないのが残念なので、写真だけでもリアクション芸をお楽しみいただきたい。