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ダスティン・ホフマン、21年ぶり来日!老トランペッターの“ギフト”に感極まり涙…

ダスティン・ホフマン、21年ぶり来日!老トランペッターの“ギフト”に感極まり涙…
感極まり涙を流した

 アカデミー賞俳優のダスティン・ホフマン(75)が8日、都内で初めての監督作品映画『カルテット!人生のオペラハウス』(監督:ダスティン・ホフマン/配給:ギャガ)のジャパンプレミアに登場した。

 引退した音楽家たちが暮らすピーチャム・ハウス。ある日そこに、かつての名ソプラノ歌手・ジーンがやってくる。昔カルテットを組んでいた3人は、野心家でエゴイストのジーンに複雑な面持ち。再会した英国のオペラ界を代表する4大“旧”スターたちだが、果たしてホームの存続をかけたコンサートを成功させることができるのか…

ダスティン・ホフマン、21年ぶり来日!老トランペッターの“ギフト”に感極まり涙…
オスカー俳優に会場も興奮

 21年ぶりの来日に会場は拍手喝采。観客の握手ぜめにあったホフマンは「この映画に関わりだして3年が経ちます。このような歓迎ぶりを受けましてもっともっと長く続くといいなと思います」と笑顔であいさつ。「みなさんの顔を覚えています。僕が『卒業』をやったころからのみなさんだと思います。本当に時間が経つのは早いものです」と会場を沸かせた。

 俳優として50年を超えるのキャリアを持つホフマンだが「昔から監督には興味があってやりたかったんですけど、ちょっと勇気がなかったんです」と告白。しかし、同作の脚本を目にしたことで「非常に感動を受けたんですけど、やるべきか迷っていました。でも、妻に相談したところ―妻も今日ここに来てます―『あなた監督しないんだったら、私はあなたと離婚するわ』と言ったので、僕は『じゃあやるよ。でもこれが成功しなかったら、僕が君と離婚する』と言ったんです」と笑いを誘った。

 メインとなる4人に英国を代表する名優、脇を実際のミュージシャンで固めた起用に「ぜひとも脇役を全面に出したかったんです。この映画の精神はこういうところにあると思うので。この人たちは本当に歌えたり演奏できる人なんです。ジャズのトランペッターの彼は本当に素晴らしい。でも誰も彼に仕事を与えない。『20年間電話がかかってこない』と彼は言いました。これは本当に謎です。もしかすると年老いたミュージシャンにリスペクトを与えないということがあるかもしれない」。

 「彼らは朝6時から撮影現場に来まして、撮影は12時間から14時間に及んだんですけど、ハードな日々にずっと付き合ってくれて…」と感極まり声を詰まらせた。そして涙をぬぐったホフマンは「我々は素晴らしい贈りものを彼らから受け取ったような気がします。彼らにも新しい人生が始まったという贈りものを与えられ、お互いに贈りものをあげられたんです」と語り、大きな拍手をあびた。

 最後にホフマンは「この映画は私が感じた同じようなことをみなさんに感じてもらいたいです」と呼びかけ「この映画を説明する一番いい例が、iPhoneを持って写真を撮ろうとするとたまにフロントカメラ(手前のカメラ)になっていて『なんか変な老人が写ってるぞ』と思うと、それが自分だったりするんですね。まさにこの映画はそういう映画です」とチャーミングに締めくくった。

 なお、この日は映画監督の山本晋也(73)、俳優の辰巳琢郎(54)、女優の朝丘雪路(77)、叶姉妹の叶恭子、叶美香、91歳の現役ピアニスの室井摩耶子らが会場に訪れた。

 『カルテット!人生のオペラハウス』は4月19日(金)TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ 他 全国順次公開。公式サイトhttp://quartet.gaga.ne.jp/

ダスティン・ホフマン、21年ぶり来日!老トランペッターの“ギフト”に感極まり涙…
ダスティン・ホフマン
ダスティン・ホフマン、21年ぶり来日!老トランペッターの“ギフト”に感極まり涙…
『カルテット!人生のオペラハウス』ジャパンプレミア
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『カルテット!人生のオペラハウス』ジャパンプレミア
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