メタルアイドルユニット『アリス十番』のセンターを務める立花あんな(21)が29日、埼玉・蕨市のアイスリボン道場で行われた映画『太陽からプランチャ』(監督:窪田将治)制作発表会見に女子プロレス団体『アイスリボン』のプロレスラー・志田光(24)、藤本つかさ(29)、世羅りさ(21)、山口ルツコ(22)、235(ふみこ、25)、女子プロレス団体『ワールド女子プロレス・ディアナ』のプロレスラー・Sareee(16)、窪田監督(38)とともに出席した。
2009年に公開された映画『スリーカウント』を手掛けた窪田監督が、再び女子プロレスを題材とした作品のメガホンをとる。『アイスリボン』では、同作への出演を目指し、昨年末までにリングデビューできたら映画出演というプロジェクトを行い、世羅、山口、235ら7人の新人がデビュー。同作には、プロジェクトメンバーに加え、志田、藤本、Sareeeのレスラー勢も出演し、主演は相馬圭祐(26)、共演は倉貫匡弘(30)、馬場良馬(28)といった特撮戦隊シリーズで人気の俳優陣が名を連ねている。
立花はトレードマークの赤いジェイソンマスクをかぶったまま自己紹介し、「この映画が決まって、本当に言葉にできなくて、いまの気持ちはこんな感じです」と語ったところで、ヘドバンを披露! これには同席した女子プロレスラーも「すげえ!」と驚く。
映画『リアル鬼ごっこ4』、『携帯彼女+』に出演経験がある立花だが、今回は劇中でも渡辺まあり(23)、早瀬愛夢(22)とともにアイドルの『アリス十番』として出演。ジェイソンマスクを外して素顔になり、「『アリス十番』のファンの方にたくさんプロレスを知っていただいて、好きになってもらって、『アイスリボン』のファンの皆さんにも私たちをたくさん知ってもらえたら嬉しいです」と、違うジャンルのファンへの相乗効果を願った。
報道陣からプロレス観戦の経験やプロレスに対するイメージについて聞かれた立花は、「『アイスリボン』さんの大会に『アリス十番』として出演させていただいたんですけど、女子なのにこんな危ないことするんだ~ってびっくりしました」と返答。さらに「試合が終わって、ファンの方に握手している姿を見ていたら、私たちと重なる部分があった。試合のときの表情と握手のときの表情が全然違って、私たちアイドルもそういう2つの表情がしっかり出せているのかなと、客観的に比較することができた」と、女子プロレスラーに共感する部分があったよう。
そして、「プロレスは詳しくないけど、勉強してみたい。やってみたい。大丈夫ですかね?」と発言すると、場内の報道陣からも「オオ~」と声が上がり、周りのレスラーが「やりましょう!」とあおる。だが、立花は「お姉ちゃんに逆エビ固めされて、凄い嫌な記憶があるので怖いです」と、トラウマを告白した。
また、先輩レスラーとして出演する藤本が「立花さんをプロレス界に引っ張って、新たな人をデビューさせたいと思いました」と、立花の引き抜きを画策する場面も。
窪田監督は、同作を「『スリーカウント』以来の女子プロレスモノなんですけど、かっこよく言えば、やり残したことがあった。前回は女の子たちがひたむきにプロレスをやっていく話だったけど、今回はちょっと一歩下がった目線。プロレスをあまり知らない主人公の男性カメラマンから見たところにドラマの重きを置いた」と解説。
内容については、「わかりやすく言うと、食うことを目指すのか、夢を目指すのか。女子プロレスにしろ、アイドル、役者にしろ、なかなかその世界で食うには難しいから生活に追われてしまう部分もある。そういうところの葛藤とか変化をストーリーの軸に置いて、表現したい」と語った。
4月からクランクインし、5月25日の『アイスリボン』横浜大会でのクランクアップを予定。公開は今年の秋から冬になる見込み。