『2013 ミス・ユニバース日本大会』が4日、東京国際フォーラムホールAで開かれ、5000人の中からミス三重代の松尾幸実さん（まつお・ゆきみ、25）が選ばれた。
知花くらら、森理世、板井麻衣子、神山まりあらを数々の女性を世界に向けて輩出してきたコンテスト。各都道府県から47人選ばれ、『ビューティーキャンプ』などを戦い抜いた43人が1次審査のダンスで15人に、そこから2次の水着審査を経てファイナリスト5人として選出されることとなった。
最終審査。松尾さんは審査員から「好きな単語を挙げ、その理由と意義を説明してください」と尋ねられ、「漫画です」と即答。「8年間漫画を描きながらモデルをして来ました。最初は認められなくて、悔しい思いをしました。ファイナリストという座を勝ち取って、漫画家・モデルって素敵だねと言ってもらえるようになりました。いまの自分が誇らしいです。心にある単語。それが漫画です」と、堂々と返答した。
勝利後壇上では、「心の中が感謝と達成感でいっぱいです。でもまだここは終着点ではありません。まだまだ、たくさんの試練が待っていると思います。国民のみなさんのお力をお貸し下さい。みんなの力を私にください。その力で世界に堂々と立ちます」とスピーチし、場内から拍手を受けた。
フォトセッションでは無数の報道陣からのフラッシュを浴び「気持ちいい！」と、勝利をかみ締め、報道陣からのリクエストにも臆することなく応じることに。
その後の囲み会見では、最終審査で答えていた漫画家という職業について質問が殺到。漫画のタイプとしては矢沢あいや安野モヨコへのあこがれを語りつつ、「ずっとアマチュアでやってまして、趣味の一環で書いていたんです。8年間モデルをやりながらだったので連載はありませんけど、ちょこちょこ地方の雑誌で4コマ漫画を書いたりとかイラストを書いて提供させていただいていたんです。それで、昨年ウェブ漫画の編集の方からお話を頂きまして連載を目前に『よしやるぞ！』と思っていてミス・ユニバースの選考に受かっていたんです」と、説明。
漫画を好きになるきっかけについては、「私はそんなに成績がよろしいわけでもなく、運動もまあまあベターで、唯一絵だけは褒めてもらえて、どんどん絵が好きになって。小学生のころからイラストや漫画で自分の気持ちを伝えられるなと思って」という松尾さん。
一方、モデルを始めたことについては、「漫画描いてますと内向的になるのではと、母が心配していて、家で漫画を描いててもネタが尽きるのでネタ探しだと思って」と、こちらも漫画がきっかけになっていたそう。最初は「私もこんな華やかな世界で人に夢を与えられるのかなと思った時期もありましたけど、事務所の方に支えながらでした」と、感謝を口にした。
今後開かれるミス・ユニバース世界大会という大舞台についても気負いはなく、「世界には面白い人がいると思うので（漫画の）ネタ探しですね、世界に。ネタ探しでついでに頂点獲ってきますね！」と、笑みを見せる。
ちなみに、報道陣から「彼氏はいますか？」と質問が寄せられると、「フェイスブックでコメントをたくさん頂きまして答えてますけど、25年間彼氏がいたことがないです。好きな人がいたんですけど、いつも片思いだったんです。初恋の人が本当に好きで告白しようと思ったら結婚宣言されまして、初恋をこじらせてしまった感じです」と、苦笑い。
そこで、理想の彼氏についての質問となり、漫画だとすぐたとえられるとのことで、お願いすると、「すごく主人公で、何事もあきらめなくて、前向きでズルとかもするけど、卑しいことはしないそういう男性で、『HUNTERXHUNTER』のレオリオが好きです」といい、好きな芸能人は「福山雅治さんですね。胸がときめきます。いつか会えたら」と、答えていた。
そして、改めて世界大会へ向け「漫画家という肩書きを背負いながら世界に立つというのは日本では初めてなんです。前代未聞みたいな先駆者なんで、自分で道を作ることになるので、達成感よりもいまは使命感でいっぱいです。日本の漫画を世界中の子どもたちに伝えたい」と、気合を入れていた。
■ほか順位
2位：神奈川県代表・下垣実夏子さん（20）
3位：岐阜県代表・山崎百華さん（26）
4位：香川県代表・芳田つむぎさん（21）
