俳優・マキタスポーツ(43)が24日、都内ホテルで開かれた『第22回東京スポーツ映画大賞』授賞式に登壇。ビートたけし(66)がプレゼンター、司会はガダルカナル・タカ(56)、江口ともみ(45)が務めた。
“東スポ”の愛称で親しまれる東京スポーツ新聞社主催の映画賞。同紙の客員編集長でもあるたけしが審査委員長となり開催され、普通の映画賞と違った発想と柔軟性に富んだ視点から表彰するという同紙らしさ満載のユニークなものとなっている。同時に、その年話題になった著名人に賞を授与する『第13回ビートたけしのエンターテインメント賞』授賞式も開かれることとなった。
マキタは映画『苦役列車』(監督:山下敦弘/配給:東映)に、主人公のバイトの先輩の役で出演したり、同作挿入歌を担当し、『第55回ブルーリボン賞』の新人賞などを受賞している。
事務所がオフィス北野なため、表彰のときにたけしは「仕方なくやる」と言いいながら賞状が渡すことに。総評としてたけしは、「映画自体はつまんない映画だったね。話にならん。つまんないものはつまんないからしょうがないよ。だけど、全国の映画の人たちが選んだんだからしょうがないよ」と、自身の率直な感想を語った。
続けて、原作者の芥川賞作家・西村賢太氏と酒を酌み交わすこともあるというたけしは、「あの人、俺のファンで飲んだことがあるけど、映画はつまんないって。唯一、助かったのはマキタの歌のところだってさ」と、暴露し場内を沸かせていた。
これにマキタは「映画の方はつまんないと言われてますけど、そんなことはないですよ。非常におもしろかった映画でして」と、釈明するかと思いきや、「興行収入は大したことなかったけですけど、DVDで回収したいと思います」と、微妙に乗っかり笑いを誘っていた。
最後にたけしは、「マキタは売れないと思っていたんだけどなぁ。うちの事務所ではお荷物だったけど、売れてきたなぁ!やっぱり、強い事務所に行くべきかな」と、大手芸能事務所の名前を挙げ、毒舌で見送っていた。
■第22回東京スポーツ映画大賞
作品賞:『アウトレイジ ビヨンド』
監督賞:北野武(『アウトレイジ ビヨンド』)
男優賞:西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世、高橋克典、桐谷健太、新井浩文、塩見三省、中尾彬、神山繁(『アウトレイジ ビヨンド』)
主演女優賞:松たか子(『夢売るふたり』)
助演女優賞:該当なし
新人賞:マキタスポーツ(『苦役列車』)
外国作品賞:『ドライヴ』
特別賞:故・大島渚監督
■第13回ビートたけしのエンターテインメント賞
日本芸能賞:バイきんぐ、ハマカーン、アルコ&ピース、キンタロー。、ももいろクローバーZ、ゴールデンボンバー
話題賞:壇蜜
カムバック賞:高田文夫、鉄拳
特別賞:松井秀喜、高見盛