俳優の小西遼生（31）が24日、都内の新宿バルト9で映画『牙狼＜GARO＞〜蒼哭ノ魔竜〜』（監督：雨宮慶太／配給：東北新社）の舞台挨拶に女優の松坂慶子（60）、久保田悠来（31）、蒼あんな（25）、藤田玲（24）、雨宮慶太監督（53）と登場した。
05年にテレビ東京系で放送され、深夜枠に関わらず口コミで幅広い人気を獲得した牙狼シリーズがいよいよフィナーレを迎える。戦いの舞台をファンタジーの世界“約束の地”に移し、黄金騎士ガロが、女王ジェダム（松坂）と最後の戦いを繰り広げる…というストーリー。
会場中から暖かい拍手に迎えられ、劇中の冴島鋼牙のコスチュームで登場した小西は観客の姿を一目見るなり瞳をうるませ感無量。雨宮監督から「泣くな！」と励まされると「沢山の人が観に来てくれて…感動してしまいました」と涙を拭った。そんな小西に松坂が「小西さんは『泣いちゃうかもしれない』と言ってましたが」と優しく声をかけると、小西は「みなさんの顔を見たら泣いちゃいました」と再び男泣きだった。
雨宮監督は「鋼牙の博愛心がすごく強い、実はこんな温かいやつなんだということを軸に、異形の者に対しても優しいまなざしのある強い男だと表現したくてこの映画を作りました」と語り、「200人以上のスタッフと7年間応援してくれた皆さんへのリスペクトを込めました」とファンとスタッフに感謝。
小西は「たくさんのお客さんが目の前にいて本当に嬉しいです」と改めて語り、「もう一度一番最初のころの気持ちにもどってがむしゃらに、そして感謝の気持ちをさらに乗せました。たくさんの人に観てもらえて嬉しいな」と喜びを噛み締めた。同じく、05年から共演する藤田に「玲くんと戦いたいとずっと思ってて、それが叶いました。もう嬉しいですよ、あんな大迫力の映像で。7年越しの夢が叶った」と笑顔。そんなふたりに雨宮監督は「この姿が最後だと思うと感慨深い。ふたりともアクションが上手くなったな…」と少し寂しそうに話した。
ここで今月20日に誕生日を迎えた小西にバースデーケーキのサプライズ。会場からハッピーバースデーの合唱が沸き起こり、雨宮監督から花束を手渡されると、ふたりはがっしりと抱擁した。雨宮監督は「監督としても成長できた。あなたは私の宝物です。ありがとう」と語ると、小西も「今の監督の言葉が僕の宝物です」と声をつまらせた。
また、今作で人生初のワイヤーアクションに挑んだ松坂は「以前から憧れていて、アクションシーンや回し蹴りをやらせてもらってとっても嬉しい」と微笑み、「撮影現場は、完璧をめざして心を込めて込めてというすてきな現場でした。今日の劇場の雰囲気が撮影現場に似てるなと思って私もほのぼのしてます。私もこの作品大好きな作品。とっても幸せな夜です」と語った。
『牙狼＜GARO＞〜蒼哭ノ魔竜〜』は全国公開中。
