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市川海老蔵、逝きし父・團十郎さんへの想い語る「大きな愛のある人」

市川海老蔵、逝きし父・團十郎さんへの想い語る「大きな愛のある人」
團十郎さんは「大きな愛のある人」

 3日に肺炎のために亡くなった歌舞伎俳優の市川團十郎さん(享年66)の遺体が安置されている都内の自宅前で4日、長男の市川海老蔵(35)が緊急会見を開いた。

 海老蔵は実家のすぐ近くにもうけられた自宅から徒歩で現れ「父は大きな愛、器で見守ってくれた。大きな愛のある人でした」と辛い胸の内を明かした。

市川海老蔵、逝きし父・團十郎さんへの想い語る「大きな愛のある人」
目黒区の自宅前には多くの報道陣が集まった

 妻の小林麻央(30)と共に看取った父の最後を思い返し「この世の思い当たる言葉をすべてかけました」と話し「最後は(闘病から)やっと解放されたという表情で笑顔でした」と憔悴した表情で語った。3月には第二子を出産する予定の妻の麻央に「いま家で娘とテレビを見て、いろんな準備に追われています」と語り、「父が一番喜んでいた。男の子なんです。一緒に舞台に立ちたかったでしょうし、抱きたかったでしょう。僕達より父が一番無念だったと思います」と瞳に涙をたたえた。

 海老蔵は父について「自分のことはさておき、家族と歌舞伎のこと、みんなのことを考えていた。(闘病中も)弱音ははかなかった。まねできません」と語り、今後について「父の思いを少しでも受け継げるよう、歌舞伎役者として精進していこうと思います」と誓った。

 弔問に訪れた60年来の友人の歌舞伎俳優の尾上菊五郎(70)は「にっこり笑ってるような良い顔だった。言葉が見つからない」と絶句。長年に渡る親交を振り返り「いろいろ思い出はある。(1969年に行われた)海老蔵の襲名披露を京都でやった時に大立ち回りをしましてね。顔が腫れ上がっていた」と懐かしそうに目を細め、荒々しく豪快な演技“荒事”について「子供から(そのまま)大人になったような稚気溢れる人。荒事なんて理性のある人には務められない。天真爛漫なオーラがあった」と親友を悼んだ。

市川海老蔵、逝きし父・團十郎さんへの想い語る「大きな愛のある人」
市川海老蔵 4日昼
市川海老蔵、逝きし父・團十郎さんへの想い語る「大きな愛のある人」
弔問に訪れた尾上菊五郎
市川海老蔵、逝きし父・團十郎さんへの想い語る「大きな愛のある人」
「天真爛漫なオーラがあった」
市川海老蔵、逝きし父・團十郎さんへの想い語る「大きな愛のある人」
60年来の親友を悼んだ
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