メタルアイドルユニット『アリス十番』の“総長”月村麗華(26)が1日、アルバイトで保育士見習いとして働いている東京・目黒区の『駒沢の森こども園』にて、報道陣が潜入取材を行った。
『駒沢の森こども園』は、角川春樹事務所会長・角川春樹氏の長女でタレント、ライターとしても活動している角川慶子さん(39)が、一昨年9月にオープンした保育園。今年に入り、秋葉原の常設劇場P.A.R.M.Sで、毎日公演を行っている月村の「午前中に何かアルバイトをしたい」という希望から、事務所スタッフが旧知の仲だった慶子さんへの紹介で、保育士見習いとして働くようになった。
節分が間近ということで、この日は月村が『アリス十番』のトレードマークであるジェイソンマスクをかぶり鬼として、園児の前に登場！ 月村はマスクのほか、即席の赤い衣装にトラ模様のパンツといういでたちだったが、園児たちは本気で怖がり、泣き叫ぶ事態に。保育士が「鬼だよ～豆を投げて～」と促し、園児たちは涙を流しながら、月村に豆をぶつけていた。
豆まき終了後、月村は「こんなに泣かれたのは生まれて初めて(笑)。小さい子とか本気で怖がっちゃって、かわいそうになってきました」と苦笑い。なかには手をグーにして本気で殴る園児もいて、「大きい男の子なんかガチでやっつけにきて、服の上からつねられたり、爪立てられたりしました。ガチでやられました。先生が投げてくる豆のかたまりのほうが痛かったです(笑)」と、まさしく体当たりで挑んだことを明かした。
なぜ保育士を選んだのか聞いてみると、「元々子供が凄い好きで、友達の子や親戚の子をよく預かったりしていた。おむつも替えたりしていたので、私にぴったりの仕事ですね」と返答。子供たちと触れ合うことによって、「気持ちもキレイになる。私は夜になると月を見上げて、自分(の気持ち)を洗い流してリセットするんですけど、それと同じように童心に帰ると、素直な気持ちになれる」と、精神的にもリフレッシュされるとのこと。
保育士見習いとしては、今年に入ってからの勤務で、この日で3回目と日も浅いが、「週2回で、午前から昼にかけての勤務だし、ご飯も出る。大丈夫そうです」と、芸能活動の両立も問題ないよう。その後は、お散歩の時間で、保育士たちとともに園児たちを近所の公園へ。子供たちはすべり台やブランコで遊び、月村になついて、笑顔いっぱい。パワーをもらった月村は、「ステージ上で心からの笑顔をいっぱい届けて、みんなも笑顔になってもらいたい」と、ファンにもメッセージを送った。
このような月村の働きぶりについて、経営者である慶子さんは「真面目ですね。出勤時間も守りますし、保育園にあった格好もしてくれるし、子供たちもなついているので」と称賛。自身にも5歳の愛娘がおり、「毎年節分は派手にやるんですけど、女の鬼は初めてです。月村さんってばれてなくてよかった。ジェイソンマスクは怖いと思いますが、『鬼が来るぞ～』って言うと、子供たちも言うこと聞くので」と、鬼に扮した月村も評価していた。
以前から『アリス十番』は知っており、ライブも観覧したことがあるという慶子さんは、「バイトしながら1日2回公演するのは大変だと思うんですけど、体を壊さず楽しんでやっていただければ」とエールを。かつて、自身もKei-Teeの名で芸能活動をしていたためか、「午前中だけ働けるバイトって限られてくるので、こういう場を提供できるのは大事。いまのアイドルの子たちのほうが(ギャラを)もらってないと思うので、大変ですね。グループでやってるし、チェキとか物販やらなきゃいけないし」と、アイドルの厳しい現状についても言及。
最後に「親目線から言うと、月村さんはとってもいい。子供になつくし、元気がいいし。保育園で働いてもらうスタッフには、とても理想的な人ですね。『アリス十番』がメジャーデビューしても、できるだけ長く働いてもらいたいです」と、芸能活動と保育士両方の成功を願っていた。
『駒沢の森こども園』
東京都目黒区八雲5丁目14-21パークサイド矢澤Ⅱ
TEL 03-3725-1661
