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「題名のない音楽会」で知られる世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞!「音楽の喜びをたくさんの人に」

世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞に「音楽の喜びをたくさんの人に伝える」と抱負
佐渡裕さんが音楽のさらなる普及に向け抱負を述べた

 世界的指揮者・佐渡裕さん(52)が9日、都内ホテルで『第5回 岩谷時子賞』授賞式に登壇。『第5回 岩谷時子賞』を受賞し抱負などを語った。

 音楽文化の向上・普及のために、その活動において功労のあった人物・団体に栄誉をあたえるとともに、奨励・振興に寄与することを目的としている。

 佐渡さんは故レナード・バーンスタインさんと小澤征爾さんに師事し、国際的な指揮者コンクールなどで優勝し、現在はパリ管弦楽団、ベルリンドイツ管弦楽団など一流オーケストラに招かれ多数の国外公演を行ったりヨーロッパを中心に活躍を見せている。『題名のない音楽会』の5代目の司会などでお茶の間にも知られている存在だ。

 スピーチで、佐渡さんは、バーンスタインさんとの思い出を語り出し、「26歳のときでした。ジャガイモのようなやつを見つけたと言われました。『泥がいっぱいついて時間がかかるけど、泥が取れたときは、こいつの音楽を誰もが聴くことになるだろう』と言って頂きました。彼は90年に亡くなりましたが、これはとても光栄なことと同時に、とても大きな宿題になりました」と、振り返る。

 昨年10月に亡くなった岩谷時子さんとは直接会ったことはないそうだが、2002年から兵庫県立芸術文化センターで芸術監督(音楽)の仕事を引き受けていることで、縁を感じているそうで、「阪神淡路大震災から10年として、街の復興のシンボルのオーケストラを誕生させることになりました。岩谷さんは小学校から大学まで、西宮で過ごされたということで、そうした縁を感じています。10年以上やってきて、西宮に長く住んできた岩谷さんが『ありがとう』と言っているように聴こえてなりません」と、エピソードを交え語った。

 本賞の受賞に都倉俊一審査委員は、「日本と自分の活動は架け橋になりたいと言う気持ちがよく現れているような気がしました。若者の育成も必ずやこれにつながるのではないかと思っております。審査員ともども喜んでおります」と、祝福していた。

 囲み会見では、佐渡さんは「音楽の喜びをたくさんの人に伝える。決して敷居の高いものではなくて、大きな感動が身近にある。オーケストラって、最大の人数で作る創造物なので、その面白さをたくさんの方に伝えていくのが大きな役目であるということを感じました。賞をしっかり受け止めていきたいと思います」と、前をしっかり見据えメッセージを寄せていた。

 ■受賞者
 ○第5回 岩谷時子賞:佐渡裕
 ○岩谷時子賞 特別賞:八千草薫
 ○岩谷時子賞 奨励賞:StarS(井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎)
 ○Foundation for Youth:藤井冴

世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞に「音楽の喜びをたくさんの人に伝える」と抱負

世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞に「音楽の喜びをたくさんの人に伝える」と抱負

世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞に「音楽の喜びをたくさんの人に伝える」と抱負
八千草薫
世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞に「音楽の喜びをたくさんの人に伝える」と抱負
井上芳雄
世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞に「音楽の喜びをたくさんの人に伝える」と抱負
浦井健治
世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞に「音楽の喜びをたくさんの人に伝える」と抱負
山崎育三郎
世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞に「音楽の喜びをたくさんの人に伝える」と抱負
藤井冴さん
世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞に「音楽の喜びをたくさんの人に伝える」と抱負
都倉俊一審査委員
世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞に「音楽の喜びをたくさんの人に伝える」と抱負
プレゼンターを務めた竹下景子
世界的指揮者・佐渡裕さん岩谷時子賞受賞に「音楽の喜びをたくさんの人に伝える」と抱負
司会は野崎由美子アナウンサーが務めた
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