俳優ブラッドリー・クーパー(38)が24日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『世界にひとつのプレイブック』(監督・脚本:デヴィット・O・ラッセル/配給:ギャガ)来日プレミアイベントに登場し、プレゼンターは女優・黒木メイサ(24)が務めた。
日本時間1月10日に『第85回アカデミー賞』ノミネート発表では主要部門8部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞)にノミネートされ、俳優賞全網羅ノミネートは31年ぶりとなる快挙を成し遂げた作品となっている。
まずは、甘いテーマソングに乗ってブラッドリーが客席側を通り登場。すると、通路はたちまち大歓声に包まれブラッドリーもサインに応えたり、ファンとの写真撮影にほほ笑みながら応じるなど約6分30秒以上にわたってファンサービスと、普通のイベントではなかなかお目にかかることのできない光景が展開され、さすが「世界一セクシーな男」と巷でうわさされるだけの人気を見せつけ、「こんなにたくさんの方に来ていただいて嬉しいです。滞在は2日間ですけど楽しく過ごせそうです」と、爽やかな笑みを見せる。
そんなクーパーが主演する本作はシンプルな作りで妻の浮気が原因で最愛の人も家も仕事も失くしたパット(クーパー)が近所に住む、夫を亡くし心に傷をかかえ逆に挑発的な性格になってしまったティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会ったことから再生されていく姿が描かれる。
本作の狙いとして、「監督が描こうとしていたのは、リアルな人々。普段私たちは、その場にいることで、時に疎外感を感じる立場になることがある。けれど、この映画を観ていただいて、あなたもその中のひとりと感じて頂ければ、僕らのやろうとしていることが伝わっているんじゃないかな」とのメッセージ。
共演者らは豪華。ロバート・デ・ニーロと親子関係になったりアカデミー賞にノミネートされたジェニファー・ローレンスと演技派が集まるが、「ジェニファーとデ・ニーロは、リアルにその役になり切っていて、演技をすることが不可能なんだ。彼らとは共演はやりやすかった。2人とコラボできることが本当に嬉しかった」と、クーパー自身も自然体で答える。
本作の見どころについては、「最後ダンスが出てくるところです。ロマンティックな映画なんです。人はありのままに受け入れることができて、愛することができるというのは特別なことができるというのはありますよね」と、語った。
また、MCが本日のファンが女性が多い上に男性もちらほらと並んでいることに、少し顔を赤らめ、「なんて言おうと思ったか迷っちゃうよ」としどろもどろになり、「男性女性ともに来てくださって嬉しいけど、やっぱり女性が来てくれるのは嬉しいですね」と、大テレ。
さらに、自身がいま立っている立ち位置について尋ねられると「立ち位置って言ってもこれからスタートするという気持ちでいます」と前置きすると、「人生やはり転機となることがあります。今回の監督のラッセルとの出会いやロバート・デ・ニーロと共演できたことや、自分が演じたことがないような役を演じるチャンスが得られたことが大きな点です。監督とは絆ができて、3月の頭からもまた一緒に作品を作ることになって、似たようなクリエイティビティな経験をできたのが嬉しかった」と、笑みを見せていた。
その後、黒木から花束を贈呈され、降壇時。またもサインや一緒にツーショットを求めるファンの人だかりがクーパーの前にあっという間にできあがり、こちらも関係者が抑えるなか、クーパーは笑顔で応じ、最後までファンサービスをしっかりしていた。
映画『世界にひとつのプレイブック』は2月22日より公開!