歌舞伎俳優・中村勘三郎さん(享年57)の本葬が27日、東京・築地本願寺でしめやかに営まれ、参列していたソフトバンク・王貞治球団会長(72)がお悔やみを述べた。
王会長は勘三郎さんとよく食事をする間柄だったという。
■王貞治球団会長
とにかく、一番盛りといいますか、これからという年代だった。本人が一番ね、残念というか無念と思ってると思います。
住んでいるところは違ったんですけれど、よく食事を一緒にしました。豪快な人でしたからね。本当に情熱の人というか。
舞台でも、プライベートでもうらやましいような生き方をしていた。僕がマネできないような生き方をしていた。
自分をさらけ出せるというかね。本当に素の自分を出せる、正直な人なんだと思います。まあ、自分はそういうことが苦手だったから余計にうらやましくてね。
57歳って若いけど、内容的には人の10倍ぐらい生きたんじゃないかな。無念だ、残念だというのはあるけれど、やりすぎたっていうのもあえて持っていたりするのではないかと思う。
それだけ、人を愛するということが強かった。そういう人でしたから。それだけに無理してしまった分はどうしてもあるんでしょうね。自分のため、人のためというか…。その点だけが、長く付き合えたらよかった。