ファッションモデル・ソンミ(23)と、お笑いユニット『L.A.F.U』のメンバー・ジャン(22)が19日、都内にて開催された『ペントハウス』Blu-ray&DVDリリース記念イベントに、トークゲストとして出席した。
本作は、ベン・スティーラー&エディ・マーフィーのハリウッドスター夢の初共演作。金融詐欺で逮捕され、FBIの監視下にある富豪のペントハウスから彼の隠し財産20億円を使用人たちが盗み出す、『オーシャンズ11』以来のクライムエンターテインメント。FBI大包囲網の中、素人泥棒集団が挑むスリルと迫力の大混乱バトルを展開、ビルオーナー(大富豪)vs使用人(庶民)の対決が見ものとなっている。
イベントにはセレブ(大富豪)代表として参加したソンミ、「もうすぐ夏なので、涼しげで、清楚で上品で、爽やか白のワンピースで。ネックレスも大人っぽく頑張ってみました」と爽やかな笑顔を見せる。だが、トークが始まると、父親がマカオでカジノ事業を営む超セレブというキャラクターでバラエティ番組などにも出演するだけあって、のっけから庶民とはまったく異次元の展開に、客席はおろか集まった報道陣も呆気にとられることに。1年ほど前に父の友人が経営するカジノで遊んだ際は、1点賭けの一発勝負で1億円負けて1時間ほど落ち込んだ、ということでまず驚かせると、「でも、父の友人は、『好きなだけ遊んでいいよ』、と言って2億4000万円ほど用意してくれていたので、負けた時も『そんな時も
あるさドンマイ!』って言って頂いて」と語り、これには客席からはため息混じりの笑いしか起こらず、MCも「今、会場とこちらのものすごい温度差を感じてます。もう、どこをどうツッコめば良いのか」と困惑気味に苦笑い。
「仕事も始めたし、そろそろ自立しなさい」と、父が娘にお小遣いをあげなくなったことをかわいそうに思った祖父母が、こっそりソンミの財布にお金を入れてくれるため、彼女の財布の中身は全く減らなかったそうで、「お金って使っても減らないもんだと思ってた。おじいちゃん、おばあちゃんが入れてくれていたって最近気づきました」など、さらに庶民が仰天するエピソードが続き、高校生の修学旅行の思い出話にいたると、「修学旅行で海外に飛行機で行ったんですけど、ファーストクラスしか乗ったことがない自分は、それまで飛行機には座席は6席しかないものと思ってた。それ以外は荷物を置くスペースだと思ったんです」と語り、「だから、修学旅行のためだけに、こんなに座席がたくさんある機体を特注で作ってくれたんだと思って感激してたんです」と、ここまでくると客席も爆笑。
そんなソンミは、自分の言うこと、願うことに決してNOと言わない素敵な大富豪たちに囲まれて生活していると言い、なんでも今まで自分の願いがかなわなかったことは一度しか無いそう。深田恭子のファンだった頃に、彼女に会いたいと言っていたところ、「自分の20歳のお誕生日会に行ってみたら『おめでとー!』って“生”深キョンがいたんですよ」と、何気なく笑顔で語る。さらに、香港でレディ・ガガに会わせてあげると誘われるも、その時は友人との約束があったため、ガガに会いにいくのはやめた、という驚きのエピソードも。
一度だけ、かなわなかったという願いは何かとMCから尋ねられると、「お友だちがキリンとイルカを飼っていたので、私も家の前を流れている“川”でイルカを飼いたいと言ったんですが、さすがにそれは無理と言われた」と語り、もはやこれは“ネタ”なのか、と思わせるような内容のトークを連発し客席を沸かせる。
そんな庶民には縁遠いようなトークが続くなか、突然会場にエディ・マフィーの吹き替えものまねの声が響き渡ると「ビバリーヒルズ・コップ」のテーマ曲が流れ、“エディ・マーフィー芸人”としても知られるジャンが登場。スタジャンにジーンズ、スニーカーというスタイルはもちろん、身振り手振りや、顔の表情まで、すっかりエディに成りきったジャンは“庶民代表”エディとしてトークに参加。「今日は台風だっちゅうのに、ここだけ晴れてるじゃないの。ソンミ、君は太陽だ」と張り切る。
トーク中もずっとエディのものまねで通したジャンは、エディとして熱烈にソンミにアタックするが、彼女が挙げる結婚の条件、3ヶ条『家事や料理をわたしに求めない』『平均年収3000万円以上』『父を怖がらない』を見せられるとあえなく撃沈。「こんな人いないよ」と嘆くが、ソンミから、今まで1人だけいた、と聞かされると興味津々に。「なんで結婚しなかったの?」との“エディ”ジャンからの問い、「お歳が80歳を超えている方だったので」とのソンミの答えに、客席も再び爆笑に。
また、恋愛を話題にしたトークではまたまた仰天エピソードが。「父に内緒で彼と2人で旅行したことがあるんですが、4時間ほどで秘書とSPが4人旅行先にやってきて、彼は連行されていきました。ご心配されないように言っておきますが、その時の彼は、いまでもちゃんと元気ですから」と笑う。ソンミは、意外にも、イベントには初出演で非常に緊張したと語ったが、楽しくてあっという間に終わったとのこと。“エディ”ジャンの出来については、「ヒゲの部分をもっとリアルにしてくれないと」と、マジックで描いたヒゲにダメ出し。また、父の愛娘に対しての監視がすごくてうっぷんが溜まっているとも語り、劇中登場する、ゴルフクラブで車を叩き壊すシーンがスカッとして好きだとのこと。
最後に、社会全般に対して言いたいことはないかと尋ねられたソンミ、「社会のしくみが難しすぎる。世間知らずすぎて、何もわからないんです」とグチをこぼすが、「私が政治家になれば、日本はもっと住みやすくなりそうですね。世間知らずにやさしい社会になりますよ」とセレブな抱負を述べ、イベント中最後までエディ・マーフィーに成りきり続けたジャンとともに、笑顔でイベント会場をあとにした。
『ペントハウス Blu-ray+DVDセット(デジタルコピー付)』(ジェネオン・ユニバーサル・エンタテインメント)は4190円(税込)にて、6月20日より販売開始。