歌舞伎俳優・中村勘三郎さん（享年57）の本葬が27日、東京・築地本願寺で営まれ、長男の中村勘九郎（31）の喪主あいさつ後、次男の中村七之助（29）が、あいさつを務めた。
■中村七之助
本日はお集まり頂きありがとうございます。こんなにも早く、みなさまの前であいさつをするとは、夢にも思っておりませんでした。
先ほどの弔辞や（場内で放映された）VTRでもそうですが、みなさまに本当に愛された人なんだなというのを実感しております。私達にできることは、それをみなさまから、父が受け取った愛を、私はみなさまに恩返しをすることしかできないと思います。
そういっても、2月に兄の襲名が残っております。私はそれを今、全力で支え続けることを胸に刻み、1日1日、舞台を務めるのみです。
そして、先程、仁左衛門さんと野田さんが言ってくださいました通り、僕も安らかに眠ってくれと言いたくないです。
向こうでまだまだ、いつものように、温かい笑顔で、厳しい顔で、愛した歌舞伎をずっと、ずっと続けていってほしいです。
そして、私達の舞台を観ることが大好きでしたから、いつでも側にいてくれると思って、いつでも観てくれていると思って、中村勘三郎の息子として恥ずかしくないような舞台を毎日務めていきます。
それにはみなさまのお助けが、必要になってきますので、ぜひぜひ助けてください。
本当にありがとうございました。
