タレントのスギちゃん（39）が3日、都内で行われた『2012ユーキャン新語・流行語大賞』発表・表彰式に登場。自身の決め台詞「ワイルドだろぉ」で、今年最も流行した言葉に送られる同賞のグランプリとなる『年間大賞』を受賞した。
栄えあるグランプリに輝いたスギちゃんは「うれしいぜぇ。とれると思っていなかったので本当に嬉しい！」と笑顔。しかし、同賞を受賞した芸人は翌年さっぱりという“ジンクス”に「『ジンクスに裏切らずに消えてやるぜぇ』と言っていましたが、もうちょっと残っていきたいですねえ」としみじみ語り、「今日を最後にあんまり連発しないようにします。今年いっぱいですね」と“ワイルド封印”構想を語りながらも「この言葉は永遠に不滅です」と宣言。ジンクスにも「正直そんなに怯えてなくて、いくらでも打破できる気持ちはあるので」と胸を張った。
『現代用語の基礎知識』が選ぶ同賞は今年で29回目を迎えた。今年トップ10に選ばれたのはノーベル賞にも輝いた『iPS細胞』、全国各地に政党を誕生させている『維新』、格安航空チケットで話題になった『LCC』、人生の終わりに向けて行う活動『終活』、混迷する政界を象徴した『第3極』、野田総理の“約束”『近いうちに…』、ロンドン五輪・男子水泳400メートルメドレー銀メダルの原動力となった『手ぶらで帰らせるわけにはいかない』、今年オープンしたスカイツリーのお膝元『東京ソラマチ』、今年の気象を象徴する『爆弾低気圧』、スギちゃんの『ワイルドだろぉ』の10の言葉。
同じ事務所の先輩の小島よしおやダンディ坂野が過去にトップ10に輝いたことを踏まえ、「やっと肩を並べられたな。最近お母さんに会ったら『ワイルドは飽きてる』と恐ろしいことを言われました。今一番流行ってる言葉は“トゥーッス！”です」とスギちゃん。語尾が『だろぉ』『だぜぇ』に変化することに「自分の事を言う時は『だろぉ？』、人のことを言う時は『だぜぇ』」と一人称と二人称・三人称で使い分けていることを明かした。
ブレイク真っ最中にテレビ番組の収録で骨折し入院を余儀なくされた出来事を振り返り「またいつ飛び込もうかなと思ってます。体を張ってなんぼのワイルド。死ぬまでワイルドを突き進みます」と断言。「（入院中は）心配でしたけど、ブログとかで応援コメントをいただいているうちに心配がなくなりました」とファンの声援に感謝した。
『手ぶらで帰らせるわけにはいかない』で受賞となった男子水泳の松田丈志選手（28）は「チームメイトと合言葉のように言っていた言葉が選ばれて嬉しく思います。言うつもりはなかったんですけど、初の銀メダルに興奮してつい口を出ていた。（北島）康介さんには、あとで『ずるいよ丈ちゃん。もっていったね』って言われました」としみじみ。「康介さんに便乗して、頂いたと思ってえいますから、お礼のメールをしようと思います」と笑顔で語った。
この日ワイルド控えめのスギちゃんは報道陣の囲み会見に「素直に嬉しい。いくらでもジンクスというのは払拭できるので」と語りながらも「授賞式には来ないつもりだったけど、睡眠薬を飲まされ着いたところはここだった」とうそぶいた。
スギちゃんは「みんながとれなかった『年間大賞』。小島よしおさんやダンディ坂野さんをこういう形で超えられて嬉しいです。ぶっちゃけとりたかったです」と喜びをにじませ「みんながマネしてくれたのが勝因。来年ノミネートできるようにがんばります！ まずは“R-1”を見てください！」と力強く語った。
