
舞台『殿といっしょ』(演出:なるせゆうせい)公開ゲネプロが21日、東京・吉祥寺の前進座劇場で開かれた。
戦国将軍のハチャメチャなコメディーで人気の4コマ漫画『殿といっしょ』の舞台版。武将たちの性格そのままに、戦国乱世の桶狭間合戦などといった、歴史的な事象を交え、コミカルなタッチで描かれていく。
舞台は4コマが原作とは思えないほど、意外にエネルギッシュ。若手からベテランまで声を張り、舞台狭しと大暴れ。緩急もしっかりつき、シリアスかと思えば、ギャグが入ったり、アドリブ芝居もあるなど、原作を知らなくても飽きさせない仕掛けが満載だ。
終演後に織田信長・永山たかし(34)、木下藤吉郎・林明寛(25)、明智光秀・前内孝文(26)、森蘭丸・市道真央(20)、お濃・片岡あづさ(24)、伊達政宗・宮崎秋人(22)、武田晴信・松雪オラキオ(35)が囲み会見を開き舞台への思いを語ってくれた。

信長を演じる永山は、「放火魔という設定で、原作では白目むいてますけど、どこまで近づけるかという気持ちでやってます。独特の間合いがあったりして、原作ファンにも楽しんでもらえるようにしたい」と、気合を入れる。
“笑い”で天下を獲ることを目指している設定の藤吉郎役の林は、劇中本当にネタが入ることに、「オラキオさんとか芸人の方に助けてもらって作りました」という。実際に日替わりでアドリブ部分もあるそうだが、話の展開上スベる必要があるため力を抜いていたところ、オラキオから、「全力でスベりに行け!」と、活を入れられたというエピソードも。

ほかにも、ラストシーンで永山がフライングを見せるが、話が来た時のことを「『きたな!』と思いました。信長が天から街を見下ろしているという感じでやってます」と、笑みを見せ、「フライングは初めてではないです。どこを吊られたら痛くないかとかも分かってる」というと、林が「楽そうに横移動とかしてますもんね」と、その鮮やかさっぷりを説明していた。
事前に発表されていた以外のキャラクターも多数出演する舞台『殿といっしょ』公演は吉祥寺・前進座劇場にて11月21~29日の9日間で全13公演!





















