演劇ユニット『TEAM NACS』の安田顕(38)が23日、都内で行われた舞台『スマートモテリーマン講座』(脚本・演出:福田雄一)のプロモーションを行った。俳優・大東駿介(26)、女優・高畑充希(20)、お笑いコンビ『アルコ&ピース』(平子祐希・33、酒井健太・28)、演出家の福田氏(44)とともに出席した。
フリーマガジン『R25』のコラムを2010年に舞台化。安田扮する怪しげなサラリーマン“モテリーマン(自称)”が、舞台上でモテる技をレクチャーするという大好評舞台の第三弾。
会場となった有楽町での街宣活動に、舞台上の“モテリーマン(モテるサラリーマン)”の衣装で登場した安田は、「本日は、このようにお足元の悪い中お越しいただきまして、本当にありがとうございます。最後のお願いに参りました。私、モテリーマンでございます。舞台『モテリーマン講座』、今週土曜日にチケット発売になります。御通行中の皆様、お集まりの皆様、私にもう一度チャンスをください。ニッポンを元気に!モテルるためにこの舞台を!ぜひ、皆様の力で成功させていただきたい。簡単な自己紹介といわれましたかぜ、これだけしゃべってしまってすいません」と、政治家の選挙演説をマネたマイクパフォーマンスで、聴衆をわかす。
司会が大東のあいさつに移ろうと、促すも「切るんですか?嫌です!」と、拒否。これには大東はじめキャスト陣、大東のファンも大爆笑。ひとり司会者だけが困惑。司会者が再度、「そろそろ大東さんのお声を聞きたいな」と促すと、おとなしく大東にマイクを渡す。大東は、「安田さんには気をつけろっていわれていたんですが、その意味がわかりました」と、安田の役者ぶりに大爆笑。
さらに、安田のマイクパフォーマンスは止まらない。ひとしきり出演キャストのあいさつが終わりと司会者が、また、安田に舞台に関する質問をふってしまった。安田はマイクを握ると、「今月は仕事が5日しかなかった。そのうち一つはこれです。とにかく皆さん、お金をください。チケットを買ってください。質問はなんだか忘れましたが、公開討論ができる喜び。みんな主張は違いますが、ニッポンをよくしたいと思っています。どげんかせんかいかん」と、ボルテージは上がる一方。
そして最後には、「清き一票とは申しません、お金をください。これまで数々の過ちをおかしてきました。これが最後のチャンスです」と、もはや何の宣伝なのか…すると、おもむろに安田がマイクをお尻に。おなじみの瞬間が来たことにファンは敏感に反応し大歓声となったが、あえなく不発。ブーイングの中、「このようにおならも出ない私ではございますが……」と弁明していた。
ところが、囲み取材になると、さっきまでの元気はどこへやら、自信なさげに声も蚊のなくような小さな声で、「大勢の人数を前にして人が怖い。お腹痛い」と、泣き言を言うなどへ、もはや何が本当なのかわからない。
そんな中、安田は、「舞台見てもモテません。抱腹絶倒モノになるんじゃないか」と、タイトルを否定するようなことを言うと、先程の不発だったオナラについての質問が。第一弾、第二弾とも、「モテリーマン」といえば、「安田のオナラ」といわれるほど、切っても切れない、見所の一つになっている。
やはり、「第三弾でも…」と聞かれると、安田は真顔で、「舞台というのは神聖なもの。(これまでは)台本に書いてあるから仕方なくやっていた。オナラに固執せず…」というと、福田氏が、「書いてない、書いてない」と否定。それには反応せず、「オナラは期待しないでください。しません」と、強調していたが、果たして…。
同舞台は、東京公演が、2013年1月17日~27日まで、天王洲 銀河劇場。大阪公演が、2013年2月1日~3日まで、梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。