
俳優・石垣佑磨(30)が24日、都内で行われた映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』(監督:金田治/配給:東映)完成披露試写会に俳優・大葉健二(57)、『PureBOYS』メンバーで俳優の永岡卓也(27)、女優・滝裕可里(24)、森田涼花(20)、歌手・串田アキラ(63)、金田監督(63)とともに出席した。
1982年にテレビ放映され、『メタルヒーロー』の元祖として、当時のちびっ子たちを夢中にさせたギャバンが、30年ぶりに地球にカムバック。勇者のコードネーム『ギャバン』を受け継いだ若き宇宙刑事・十文字撃(石垣)は、戦いの中で傷つきながら、己の弱さと向き合いながらも、真の勇者へと変貌を遂げていく…。
まず舞台挨拶前に石垣、大葉、串田の3人で囲み会見へ。初代ギャバン・一条寺烈役の大葉が、30年前と同じ茶色の革ジャンで、「みんな元気かい?」と挨拶。今年1月、『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』が公開されたが、念願だった単体での劇場版に「僕の人生の中で奇跡的なことが始まって、きょうに至ってます。皆さんのご支援があってのことだと思うので、これからも末長く初代、2代目、そしてまたどんどん続いていくことを願ってください」と、喜びを語った。
2代目ギャバン・十文字撃役の石垣は、「びっくりしました」と、主人公の大役に驚いたことを告白。そして、「大葉さん主演の30年前の作品を見返して、勉強させていただいた。この作品はスーパー戦隊や仮面ライダーよりも内容が濃く、熱く、アクションが多い作品になっているということで、イチから身体を鍛え直して役作りしました」という気合の入りようを明かす。
30年前の主題歌のリメイク版『宇宙刑事ギャバン -type G-』を歌っている串田は、「30年本当に歌っててよかった。このギャバンの歌で、僕はヒーローソングの難しさを解けたというか、これでわかったかな。コンセプトは全部同じだけど、いつまでも(歌詞の)『若さ、若さってなんだ』って答えられるぐらいに若さを保って臨みました」と、“ヒーローソングの帝王”らしく深みのある発言。
同作では“ダブル蒸着”があり、2体のギャバンが同時に戦うシーンが醍醐味だが、石垣が「大葉さんは空手を習って、ジャパンアクションクラブで鍛えた技を繰り広げるのに対して、僕はテコンドーとキックボクシングをそのまま劇中で使っているので、ファイトスタイルが若干違います」と、それぞれ格闘技のバックボーンを劇中に活かしていることを解説した。
MCから主題歌の歌詞の『あばよ涙、よろしく勇気』にちなんで、「あばよしたいものは?」と聞かれるも、唐突すぎたためか、3人がウ~ン…と悩んでしまう事態に。この空気を串田が打破し、「小さな子供たちをお母さんが放棄しちゃうことが多いので、もっと人間を大事にしてほしい。そして、震災は絶対二度と起きてほしくないな。それこそあばよってしたいですね」とコメント。すると大葉は、「僕個人では過去にいろんな失敗をしているので、あばよミステイク」、石垣は「緊張すると噛む癖をあばよしたいです」と、それぞれ自分に反省しきりだった。
続いて、舞台挨拶へ。暗転した場内でスポットライトが観客席を照らすと、串田が登場! 観客の手拍子を浴びながら、主題歌『宇宙刑事ギャバン -type G-』を歌い、壇上へと歩を進める。串田がステージに上がると、劇中に登場する初代ギャバン、新ギャバンに加えシャリバン、シャイダーの“宇宙刑事三部作”が揃い踏み! 同主題歌は音楽はリメイクされているが、歌詞と串田の躍動感溢れる熱唱は30年前と変わらず、往年のファンを興奮させた。
キャストも登壇し、大葉は「30年経ったんですよね~。また東映さんに借りを作らなきゃいけないのかなと思った」としみじみしながらも、石垣に対し「スタッフを和ましてくれる竹を割ったような男。画面に彼が映ると爽やかになり、アクションになると締まる。初日にお祓いがあって、彼が2つのマスクに一礼しているのを見て、もう何も言わなくても大丈夫だなと思った」と、ベタ褒め。
これを受け、石垣も「凄い楽しかったですね。30年前のギャバンを見させていただいて、改めて大葉さんの凄さ、パワー、エネルギー、ドラマ性がギャバンの人気の秘訣だと思った」と呼応。そして、「最高ですね! 30年前にギャバンに関わったすべてのキャスト、スタッフさんに本当の敬意を持って、金田監督と大葉さんと共演して、新しいギャバンを作れたことは幸せ。僕は30歳で、ギャバンが放送された年に生まれたので、運命を感じます」と、演じた感想を興奮ぎみに語った。
撃の相棒・大熊遠矢役の永岡は、「親がちょうどギャバン世代で、実家に帰ったときに無口な父親が『ギャバンは何役だ?』ってボソっと言った。きょうも会場に来ているので、楽しんで帰ってもらいたい。親孝行一つできたかな」と、ギャバンが幅広い世代に愛されていることを実感させるエピソードを披露。
『SARD』の職員・河井衣月の滝は、「初めて現場でギャバンに出会って、鳥肌立ちました。男の人がヒーローモノにハマるのってこういう感覚なんだ~って」と語り、撃のパートナー・シェリー役の森田は、「ミミーは色気があって、私自身は色気も何もないけど、私自身でできるシェリーを作ったつもりです」と、30年前のヒロインと自分を重ね合わせていた。
最後に石垣と大葉が、ダブル蒸着を生披露したが、大葉が失敗してしまい、観客も爆笑! 改めて、金田監督のスタートで仕切り直すと、2度目はバッチリ成功した。
10月20日より全国公開!
















