“歴ドル(歴史好きアイドル)”の小日向えり(23)とお笑いコンビ『エレキコミック』のやついいちろう(37)が12日、都内で行われた14日公開の映画『三国志英傑伝 関羽』(監督・脚本:アラン・マック&フェリックス・チャン/配給:日活)のイベントに出席し、「赤壁の戦い」のような熱きバトルで“三国志愛”を競った。
映画の主人公である関羽が、中国で47番目に神格化(商売の神様)されたことと、人気アイドルグループ『AKB48』にひっかけ、『SGS(三国志)47』結成を目指して行われた、「三国志キャラクターなりきりコンテスト」。その審査員として、やついは、蜀の武将・関羽の、小日向が自前で作った蜀の軍師・諸葛亮孔明のコスプレをして登場。
日本一の三国志ヲタと称し、「知識は誰にも負けない」と豪語するやついは、いきなり、「三国志から『女には気をつけろ』」ということを学んだ」と、小日向に先制パンチ。
さらに、やついは、「呂布、曹操もそう。色仕掛けされたときに死にかけてる。夜を共にした女に秘密をばらされて殺されるなど、(三国志は)女性問題で消えていく人多い。1800年前(の話)ですけど、気をつけないといけない」と、小日向と何度かイベントで一緒になったことがあるが話さないと、戦闘モードを高める。
一方の小日向は、いきなり中国語であいつ。「好きすぎて、中国語を勉強するようになった。この衣装も、ハンドメイドで作った」というと、やついは、「(衣装は)かわいいですが、帽子以外はオレが持っている孔明の衣装の方が上」と、挑発するも、「これベロアですよ」と、やついの目の前に生地を見せつけるなど一歩も引かない。
小日向が、「大学1年の時に、三国志に興味を持ち、漫画家の横山光輝さんの『三国志』を読んでハマり、その後、吉川栄治の本やドラマの作品になったものを読み漁ったというと、「ぼくは25年ですから、最近ですね」と、ばっさり切り捨てる。
そして、やついが、「三国志の本も出している」というと、小日向がすかさず、「私も三国志の本を出している」と反撃するも、「あの本はたいしたことない。三国志の知識ではオレの方が上」と、一歩も譲らない。
これには、小日向の方が、「赤壁の戦いのようになってきました」と、苦笑するしかなかった。
三国志の魅力を小日向は、「語りつくせない。三国で戦いあったのに、誰も三国を統一できていないところが深い」と、しみじみと語り、映画の感想を、「人として生きた関羽を描いている。石を投げられるシーンなどもあって、弱くて人間臭い関羽を初めて見た。1人で1万人の力といわれ、神格化されたけど、これがリアル」と、感想を述べた。
やついは、「いろんな人の人生が詰まっている。歴史で初めてメタボで悩んだ人が、劉備玄徳。しかも、8年間ぐらいニートだったんですよ。ニートでメタボな劉備が皇帝になるんだから、最高に夢のある話」と、教訓だけではなく、現代にも通じる逸話がいっぱいあるという。
最後にやついは、「顔が不細工すぎて曹操に殺されそうになった張繍(ちょうしゅう)にシンパシーを感じている」ちょうしゅう。不細工で虐げられたという意味ではシンパシー感じてます。映画『レッドクリフ』の続編があったら、張繍役があれば、やってみたい」と、夢を語った。
同映画は、1月14日、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開