18日、東京・日本武道館で開催された人気アイドルグループ『AKB48』の『AKB48 29th シングル選抜じゃんけん大会』で見事選抜入りを果たしたメンバー12人が、同日夜、東京・赤坂のTBSで会見を開いた。
今回優勝した“ぱるる”島崎遥香（18、チーム4）は、2回戦からのシード。姉妹グループ『HKT48』の“ちょり”中西智代梨（17、チームH）、“まりや”永尾まりや（18、チーム4）を次々と下しベスト16入り。“たかみな”高橋みなみ（21、チームA）を破った“こまり”中村麻里子（18、チーム4）、“ゆいはん”横山由依（19、チームK）、そして決勝では“もえの”仁藤萌乃（20、チームK）に勝った。そのコツについては、「ずっとチョキを出し続けていました」といい意外な事実を挙げたが、実際に勝利はどれもチョキで決めている。
大会のことを「まさか1位になれると思っていなくて。今までのじゃんけん勝負で一番楽しいじゃんけん勝負になりました。緊張はとくになかったです」と、笑顔で振り返るぱるる。
『上からマリコ』のようにぱるるが、楽曲をおねだりするとしたらという質問には、「えっ、どうしましょう。『下からぱるる』ですかね」と、冗談めかせて報道陣を笑わせることに。「普段から秋元康先生から“ぽんこつ”と呼ばれているので」と、告白するぱるるだが、会見前のフォトセッションでは、優勝トロフィーを“優勝”の文字を隠れるように持ってしまい、まさに“ぽんこつ”を地で行くエピソードも。
ぱるるは、「“ぽんこつ”っていう題名がつく曲とかはどうでしょうか」と語るも、麻里子様が指で小さく“×”を作りたしなめられ、「“ぽんこつ”らしく…“ぽんこつ”なりに一生懸命、今みたいな会話もしっかりできるように、勉強できたらいいなと思います」と、胸の内を明かした。
そんなぱるるに報道陣が「29枚目のシングルもミリオン行くと思うのですが意気込みは？」と投げかけると、麻里子様から「100万枚のことだよ」と小声でフォローされ「100万枚狙います！」と、天然らしい様子も見せる一幕も。そんなぱるるを「今の（やり取り）だけで不安になりました」と、笑う麻里子様だが、「でも、そういう可愛らしさがあってもいいかなと思いました。これもぱるるの運なので成長していってくれると思う」と、温かい目で見守っていた。
過去2回大会に出場も未勝利だったもえのは、本大会で初勝利を挙げ、今回2位と大躍進となったが、「いままでじゃんけんに勝てたことがなくて本当にビックリしました」と、喜ぶと、「2位になったのは悔しかったです。けれど、これをまた、さらにチャンスに変えて、テレビに出れる機会が増えるので、すごく楽しみです」と、期待に胸をふくらませる。
もえのは勝因について、「私はパーしか出してなかったんです。それで、勝つというのが見えてたんです。選抜に入るのが分かったんです。選抜やりますと言われた、その夜に家で選抜に入れるというイメージは沸いてました。最後は負けてしまいましたけど」と、報道陣からは笑い声が上がったものの、本人はいたって真剣で「パーが頭の中で見えてたんですけど、一瞬、グーが見えてグー出しておけば勝てたかなと。不思議ちゃんですみません」と、自身でも分からない不思議な力が作用していたようだ。
準決勝でぱるるに敗れ3位となったゆいはんは、「ぱるるはチョキを出したので私はパーを出して負けたんだと思いました。試合中のことを覚えていないんです。出す手を決めていなくて、何を出そうか、相手の目を見て決めていたので。きょうは何を出したか覚えていないんです」と、しみじみ。
昨年は選抜入りならなかったが、2010年大会の覇者で今回は4位とじゃんけん大会で選抜に返り咲いた“ウッチー”内田眞由美（18、チームK）は、「1位を狙っていたので、4位は悔しいです。けれど、ぱるるは同期としてやってきた仲間なので、ぱるるの背中をみんなで押したいなと思っています」と、仲間を気づかう。報道陣から「じゃんけんに縁がありますね」と言われ、「そうですね。何ででしょうか」と笑うことも。さらに、勝因について、「あやのの言うことが分かって、相手の出すグー・チョキ・パーが見えたんです」と、神がかったものがあったそうだ。
昨年優勝し、楽曲『上からマリコ』を本日のミニライブでも披露することとなった“麻里子様”篠田麻里子（26、チームA）はV2はならなかったが堂々の5位。「今年は1回戦で負けるなと思ってました」と、率直ながら、「トントン拍子で選抜に入ってしまって、選抜に入ったからには『1位獲るぞ』と思っていたんです。けれど、もし1位になって連覇しちゃったらウザいかなと思っちゃって。その時に、いつもは見えてないんですけど、グーだそうって思っちゃって。パー出さなくて負けちゃって」と、こちらも“何か”が見えた結果なのだとか。
また、麻里子様は、「自分の気持ち次第で勝てるような気がしてたんです。去年は『負けないぞ！』という気持ちがあったんですけど、今年は気持ちに戸惑いがあったので負けちゃいましたね」という。ぱるるが勝利したことへは、「センターにぱるるが来てくれて嬉しくて、鳥肌が立ちました。後輩の勢いを感じた。普段ぱるるとはあんまり話はしないですけど、今回センターでしっかりしたところを見てほしいです」と、気持ちを。
新曲については、麻里子様が「選抜の子は長身の子が多かったです。ぱるるは可愛い系ですけど、ダンスナンバーとか踊りたいですね。ぱるるに踊らせてできるぞというところを見せたい」というと、もえのも「ぱるるみたいな可愛らしいキャラじゃないのでアイドルらしい曲が来るとつらいので、できれば大人っぽい曲がいいです」と、展望を語ることとなった。
話は選抜入りした“ともちん”板野友美（21、チームK）へも飛び、選抜メンバー16人を見ての感想を求められると、「不思議な感じがします」と、答える。「私はあまのじゃくというか、負けるかもと思ったら勝って、勝ってと思ったら負けてました」と勝因を分析するが、「チョキを出したら負けました。去年も一昨年もチョキで負けたので、来年チョキは絶対出しません！」と、来年が大会があった場合の予告をすることとなった。
これまで2大会とも未勝利のまま敗退していたが、今回はベスト16入りするという強さを見せた“ゆきりん”柏木由紀（21、チームB）は、「私たちはじゃんけん選抜に入ったのが初めてで、自分の手一個では入れたのが、いつもと違うと思います」と、喜びを口にしつつ、「1回目の優勝者がいて、2回目の優勝者の間でぱるるが勝った。今までの中で最強の選抜になるんじゃないかなと思います」と、今回のメンバーの布陣を語っていた。
■会見に出席したメンバーは以下の通り
・“ウッチー”内田眞由美（18、チームK）
・“ともちん”板野友美（21、チームK）
・“もえの”仁藤萌乃（20、チームK）
・“梅ちゃん”梅田彩佳（23、チームK）
・“麻里子様”篠田麻里子（26、チームA）
・“ゆいはん”横山由依（19、チームK）
・“ちぃちゃん”中田ちさと（21、チームA）
・“かすす”上野圭澄（18、チームE）
・“ぱるる”島崎遥香（18、チーム4）
・“ゆきりん”柏木由紀（21、チームBキャプテン）
・“こまり”中村麻里子（18、チーム4）
・“なっつみぃ”松原夏海（22、チームA）
■午後10時を過ぎ年齢のため欠席したメンバー
・“みゆみゆ”竹内美宥（16、チーム4）
・“あーみん”前田亜美（17、チームA）
・“まりあ”阿部マリア（16、チーム4）
・姉妹グループ『SKE48』の“のん”木本花音（15、チームE）
