東京都台東区で、日本語学校に通う台湾人留学生2人が殺害された事件で、殺人容疑で指名手配されていた台湾人の張志揚容疑者(30)が9日、愛知・名古屋市内で任意同行中にナイフで自殺を図った。
警視庁によると、張容疑者は名古屋市栄を拠点とするアイドルグループ『SKE48』のファンで、9日の午後6時40分頃、同市中区のSKE48劇場が入ったビルで発見されたとのこと。この日は『SKE48』チームK?の公演が行われており、張容疑者は劇場周辺でモニターを見ていたところ、捜査員に任意同行を求められた。
10日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙で報じられており、張容疑者は5日午前9時頃、台東区小島2丁目のマンションで、台湾人留学生の林シエイさん(22)と朱リッショウさん(24)を刺殺した疑い。周囲には「好意を寄せていた林さんに冷たくされた」と話しており、現場近くの防犯カメラに張容疑者が映っていたことなどから、警視庁に指名手配されていた。
愛知県内で張容疑者の携帯電話の微弱電波がキャッチされたため、警視庁はSKE48劇場周辺を重点的にマークし、ジーパン姿の張容疑者を発見。張容疑者は車に乗せられ、愛知県中署に到着した際、ジーパンに隠し持っていた刃渡り約11センチのナイフで、自身の首を刺した。張容疑者はすぐに病院に搬送されたが、午後8時頃、病院内で死亡が確認された。