
俳優・三浦涼介(25)と渡部秀(20)が18日、都内で行われた主演映画『PIECE~記憶の欠片~』(監督:下山天/配給:東映)の「先行プレミア上映会」舞台あいさつに、下山監督(46)らとともに登壇。
あるサイトで「修くんと涼くんのハグきた~」と話題になった名(?)シーンについて、渡部がきわどい話から撮影秘話まで飛び出して、トークショーを盛り上げた。
若手俳優の登竜門として名高い『仮面ライダー』シリーズや『スーパー戦隊』シリーズなど、これまで数多くの特撮ヒーロー作品を手がけてきた東映が、さらなる機軸を打ち立てて次世代のヒーロー像を構築していく新レーベル「TOEI HERO NEXT」。
その記念すべき第1弾は、『仮面ライダーオーズ/OOO』の名コンビ“映司とアンク”の2人。トラウマを抱えた元エリート記者・智紀と五重人格のカメラマン・零という難役へ挑み、新境地を切り開く新感覚のミステリー。

2010年9月5日から2011年8月28日までテレビ朝日系で放送され、2011年12月10日に公開された、映画『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』以来となる名コンビの復活に、女性ファンで埋め尽くされた会場は、「お帰り~」との黄色い歓声とボードが掲げられる熱烈歓迎ぶり。
にこやかに手を振りながら登壇した2人。渡部は、「僕と涼くんと言ったら、“映司とアンク”。帰ってこれること光栄に思います」とのあいさつ。さらにヒートアップするファンで会場は盛り上がる。
今作では、スーパーヒーローから一転、陰のある生身の人間くさい難役を演じた2人だが、渡部が、「涼くん、格好よかったよ」と言えば、三浦も「秀くんの方が。ひげが似合っていて格好よかったよ」と、お互い顔を見合わせながら、持ち上げっこ。女性ファンも嫉妬しそうな仲の良さに笑いと、キャ~という声が入り混じる。
三浦は、スクープ写真を撮り自サイトでオークションを開く闇写真家の「零」、盗賊の「陣」、科学者の「賢」、女医の「綾」、子どもの「遊」の心を共有した五重人格者を演じたが、「台本を読んでる時は言葉のニュアンスで違いが分かるけど、実際に演じると見た目が変わらないので難しかった。(多重人格者の)映像を見たり、話を聞いたりした上で、想像で演じた」と苦労した役作りのエピソードを披露。

それだけに、「5役は大変でした。お客さんが見に来てくれて、リアクションを見たり聞いたりできるから、今日を楽しみにしていた。だから、こんなにテンション高いんです。頑張ったんだよ」と、ローテンションで可愛らしく言うと、渡部が、すかさずツッコみを入れて笑いを取る。
そんな三浦を、下山監督は、「5重人格の役をどうしようかと悩んだけど、初日の三浦君の演技でスタッフ一同、良い意味で凍った」と、絶賛していた。
三浦から、「どの人格が好きだった?」と、尋ねられた渡部は、「(女医の)綾」と即答。「あれ、ヤバイでしょ」と興奮気味に語る。実は、あるサイトでも「秀くんと涼くんのハグきた~」と話題になったという名(?)シーン。
渡部が「あのシーンは涼くんの心拍数が半端なかった」と、いまだ興奮覚めやらずといった感じで熱く語ると、三浦は、「緊張した。綾がなかなか出てこないから、セリフもそうだけど、秀くんから感じる熱が強くて……」と、照れながら語り、客席がまたまたヒートアップ。
一方、渡部の方は、目の前で恋人が石化して死んでいったショックから立ち直れず、心に傷を負い、そのトラウマに苦しむ元エリート記者という深みのある役どころ。
25歳、26歳と実年齢よりも年上の役設定だったこともあり、渡部は、「大人に見えないといけないから、周りの人の仕草をマネたり、苦手なコーヒーを砂糖を入れずにブラックで意識して飲むようにした」と、地道な努力を告白。

すると三浦が、「食事するところから、きれいな夜景が見えるんですけど、そこをバックにして飲んでいた」と、シブ~く決めていたそうだが、渡部が、「(コーヒー)おいしくなかった」と、会場の笑いを誘うと、三浦が、「苦い思い出だったね」と、絶妙の一言。会場もひときわ盛り上がり、渡部も、「うまい」と感心し、2人でガッチリ握手。
そんな息のあった2人は、1年間培ったアクションシーンでも発揮された。渡部は、「操られて攻撃されるシーンがあったんですけど、そこも(スタントなしで)2人でやりました。カメラマンさんからも『息がピッタリだな』って褒められました」といい、「さすが俺たちだなぁ~」と、自画自賛するほど胸を張った。
また、三浦は、主題歌『あなたのために』も歌っているが、「映画のラストに、秀くんの最後のセリフにかぶるようにして歌っている。(実際の映像を)見て涙が出ましたね」と話すと、渡部も、「映画にぴったりだと思います」と、同意した。
最後に下山監督は、「続きそうな気配があるので、次のストーリーも作って待っている。2人ならやってくれるのでは。ぜひ、観客のみなさんの力で第2弾を撮らせてください」と、お願いすると渡部と三浦もうなずき、やりたそうなそぶりを見せていた。
同映画は、9月1日より全国ロードショー予定







