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【ロンドン五輪】男子やり投げ!ディーン元気10位「次の五輪は生まれ変わった姿を」

 ロンドンオリンピック第16日目の11日、男子やり投げは決勝戦を行い、現役の大学生で初出場したディーン元気(=早大、20)が登場。予選を82メートル07センチで通過しての決勝。2投目に79メートル95センチを出し10位に終わった。

 日本のやり投げが決勝進出したのは、1984年ロサンゼルスオリンピックの吉田雅美さん以来、28年ぶりの快挙。

 やり投げの決勝は、3投目までで8位に入らないと4投目以降に進めないという競技ルールがある。ディーンは、3投目(1投目、3投目はファウル)終了時点で10位。4投目以降に進めず入賞を逃した。

 父のジョンさんは開催国のイギリス出身で、ディーンにとっては第2の故郷での晴れ姿。ご両親もスタンドから見つめた1投目、扇型に広がった枠からやや右に流れ、右のラインをわずか外れファウル。

 2投目、いつものように、投げた後にカエルのように腹ばいになって、ヤリの着地点見つめるディーン。その距離は、79メートル95センチ。3投目もファウルとなり、この2投目の成績で10位となった。

 競技を終えたディーン元気選手のコメント
 悔しいですね。一瞬のうちに終わっちゃったというのはありますけど、本当に楽しかったです。(決勝まで残って)やっと世界の仲間入りできて、次、来たときには本当に勝負できるようにしたい。楽しんで競技できたので悔いはないです。元から知り合いの選手もいましたけど、トップの選手と話したことなくて、少しですけど話すこと出来たので、トップの選手とできてよかった。(この経験を)糧にしないと。来年は世界陸上もありますし、次のオリンピックまで鍛え直して、生まれ変わった姿をお見せしたい。

 ディーンは、2012年4月29日に行われたロンドンオリンピック日本代表選考会を兼ねた「第46回織田幹雄記念国際大会」で、近年、日本のやり投げ界を引っ張ってきた村上幸史選手(=スズキ浜松AC、32)のベスト(83メートル53センチ、当時)を超え、溝口和洋さんの87メートル60センチに次ぐ、日本歴代2位となる84メートル28センチを記録。ハーフのイケメンということもあり、一気に注目される。

 続く、2012年6月9日、日本選手権において大会新記録の84メートル03センチをマークして初優勝するとともに、ロンドンオリンピック出場が決定した超新星。

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