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【ロンドン五輪】レスリング女子フリー48キロ級!小原日登美、号泣金「恩返しできた」

 ロンドンオリンピック第13日目の8日、レスリングは女子フリー48キロ級が行われ、オリンピック初出場の“悲運のチャンピオン”小原日登美(=自衛隊、31)が、2‐1の逆転で「悲願だった」金メダルを獲った。同階級で初めての金メダルをもたらした。

 決勝 小原日登美 ○(0‐4、1‐0、2‐0)× マリア・スタドニク(アゼルバイジャン)

 第1ピリオド、気持ちが焦って、前へ前へとかかり気味になっているところを、相手は利用して攻めていく。26秒、早い動きで小原のバックを取りに行こうとするが、何とか逃げていたが、捕まってしまい1ポイント獲られる。

 小原は、ポイントを挽回しようと前がかりになるところを1分30秒、また、バックを取られて1ポイント。さらに、ローリングされて2ポイントを追加され3ポイント入る。このまま4‐0で、第1ピリオドを取られる。

 第2ピリオド、冷静になった小原は、1分、相手のバックに回って1ポイント取る。このまま1‐0で、第2ピリオドを取り返し、1対1のタイに持ち込む。

 ポイントの積み重ねではなく、ピリオドを取った数で決まるレスリング。両者にとって勝負の第3ピリオド。会場が、「小原、小原」の大合唱が包む。

 第2ピリオドからのいい流れのまま18秒、相手の足を攻め、バックに回り1ポイント獲得。
さらに、45秒、また、バックに回って1ポイントを獲得。このまま2‐0で、逆転の金メダルを獲得。

 小原は、積年の思いから、勝った瞬間には、マットにペッタリと座り込んで、顔を覆い泣いて立てない。審判に促され、立ち上がり握手を交わし、マットを下りたあと、日の丸を肩にかけてもらい、広げながら、顔をクシャクシャにして、応援席にいる、夫や妹、両親、応援してくれたファンに応えた。

 涙で顔をクシャクシャにしたままの小原選手のコメント
(金メダルに)本当に信じられないです。まだ、私一人の力では獲れなかったので、みんなで獲りました。嬉しいです。(入った時から大声援でしたが)みんなの応援が力に変わって、マットに立つ時も1人じゃないと思えて力になりました。今まで支えてくれたみんなの顔が浮かんで、笑顔を見せられたことが嬉しいです。

 表彰式を終えて笑顔の小原選手のコメント
 (最高の笑顔ですが、)みんなに笑顔見せることが出来て、金メダルで恩返しすることができてよかったです。(旦那さんやご両親に手を振って、涙を浮かべていたが)家族に支えられて、オリンピック乗り越えることが出来たのでよかったです。(あらためて、金メダルですが)まだ、オリンピックで優勝した実感ないんですけど、この舞台に立つことが出来て、優勝することができて嬉しいです。(優勝戦は、今までの小原さんのレスリング人生を承知たょうするような試合になりましたが、)1ラウンド目を取られ、圧倒されました。
 (2ラウンド目入る前のインターバルで)コーチと監督にアドバイスを受け、気持ちを切り替えて臨むこと出来たので、いいアドバイスしてもらって良かったです。(勇気をもらった人たちも多いと思いますが)どんなときでも諦めずに頑張れば夢叶う。その過程がすごく大事だと思うので、頑張ってほしいです。

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