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【ロンドン五輪】レスリング女子フリー48キロ級!「悲運の王者」小原日登美メダル確定

 ロンドンオリンピック第13日目の8日、レスリングは女子フリー48キロ級が行われ、オリンピック初出場の小原日登美(=自衛隊、31)が登場。落ち着いた動きと、「最初で最後のオリンピック」に込めた思い、「悲願だったメダル」を絶対取るんだという気迫をみなぎらせ、決勝まで進み、メダルを確定させた。

 小原は、51キロ級で世界選手権4連覇を含む6度の優勝を果たしているが、オリンピックに51キロ級がないため、これまで代表とは無縁だった。55キロ級には絶対王者・吉田沙保里がおり、48キロ級には妹の真喜子さんとチャンピオンの伊調千春がいたため、階級を代えての代表チャレンジも断念するなど、「悲運のチャンピオン」と呼ばれた。

 08年に一度は引退をしたが、09年に妹が結婚・引退したことを機に、48キロ級での現役復帰を決め、10年、11年の世界選手権を連覇している実力派。

 2回戦 小原日登美 ○(48秒 フォール勝ち)× マロイ・メジエン(チュニジア)

 第1ピリオド、開始48秒、小原は片足タックルで2ポイントを奪うと、そのまま抑え込んでフォール勝ち。

 準々決勝 小原日登美 ○(2‐0、5‐0)×イザベル・サンボウ(セネガル)

 第1ピリオド 小原は崩してバックを狙うが相手も防御する。足を取って倒し1ポイント、さらにバックに回って1ポイントの計2ポイントを奪う。

 第2ピリオド バックに回って1ポイント。そこからアンクルホールドで、何度もローリングをさせ4ポイント追加。そのまま、上からのしかかるようにして、肩を付けて1ポイントを狙いに行くが、これは失敗。しかし、このまま圧勝。

 準決勝 小原日登美 ○(2‐0、2‐1)× キャロル・ヒュン(カナダ)。

 相手は、北京オリンピックで「姉妹で金」を狙った伊調千春を破って金メダリストとなった強豪。

 第1ピリオド 開始20秒で、小原がタックルにいったところ上からかぶされる。しかし、それを持ち上げて場外へ運び1ポイント。1分過ぎに、相手がタックルにいったところ、それを切って、バック回り1ポイント。合計2‐0で取る。

 第2ピリオド 開始20秒、相手がタックルにきたところバックをとって1ポイント。さらに、1分過ぎ、またまた相手がタックルにきたところを、かわして、足を取りバックに回って1ポイント追加。1分30秒前後で、相手にバックをとられ、1ポイントを奪われる。さらに小原の身体をかえして2ポイント追加を狙うが、それを腹ばいでこらえる小原。ここを耐えて、2‐1でとり、決勝進出。

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