「ハマコー」の愛称で親しまれた元衆院議員の浜田幸一（はまだ・こういち）氏が5日午前6時10分、急性心不全のため千葉・富津市内の自宅で死去した。83歳だった。
浜田さんは千葉・富津市生まれ。富津町議、千葉県議を経て1969年、旧衆院千葉3区から自民党公認で出馬し、初当選した。その後も7度の当選。政治家時代は「ハマコー節」といわれる歯にきぬ着せぬ発言と奔放な言動がたびたび物議を醸すなど、国会の名物男として知られ“政界の暴れん坊”の異名も取ることに。79年の「四十日抗争」と呼ばれた自民党の党内抗争では、党本部内に反主流派が築いたバリケードを強行突破。この様子がテレビで何度も流され、武闘派と呼ばれるなどの武勇伝を持つ。引退後はバラエティー番組などに出演していた。
6日付の日刊スポーツ、デイリースポーツ、サンケイスポーツ、スポーツ報知各紙が報じており、3日までは自宅内を歩き回り元気な姿を見せていたが4日に発熱し介助が必要な状態だったという。
自宅前で取材に応じた長男の浜田靖一元防衛相（56）＝自民＝によると、妻が5日に朝食の用意ができたことを伝えるため寝室を訪れて呼びかけたが、返事がなかったという。主治医が診断したが、呼吸器が炎症を起こし、脱水症状になったとみられ、急性心不全で午前6時10分、息を引き取ったとのことだ。靖一氏は「穏やかな顔でした」とその様子を伝えている。
葬儀・告別式は10日午前11時から富津市西大和田1334の1、天昇閣富津ホールで。後日、お別れ会も開く。喪主は長男・靖一氏で営まれる。
