5月29日に100歳で亡くなった新藤兼人監督の追悼上映会が5日、東京・新文芸坐で行われ、孫娘の新藤風監督(35)がトークショーを開いた。
風監督は、公私ともに祖父の晩年を支えた日々を思い出し「生きている時は言えなかったけど、監督としても脚本家としても、同じような仕事は簡単にできない。人としてチャーミングだった」と、故人を偲んだ。
6日付の日刊スポーツ、スポーツ報知、スポーツニッポン各紙が報じており、風監督は、神奈川・鎌倉霊園に納骨した遺骨を早ければ9月に、新藤さんの代表作「裸の島」の舞台となった広島・宿祢(すくね)島に散骨する意向を示したという。
また、風監督によると、新藤監督が残した未発表原稿があったことも発表。インペンで原稿用紙に書いたもので、「手書きはこれが最後。(監督の妻の)乙羽信子さんと交際するかしないかの時のお話」という。京都で乙羽さんが眠る墓に、この原稿用紙の原本を入れるという。