ロンドンオリンピック大会6日目の8月1日、卓球女子シングルス3位決定戦が行われ、オリンピック初出場で世界ランク6位の石川佳純(=全農、19)が、日本女子卓球界で初のメダル獲得に向け、北京オリンピック団体銀メダリストのファン・フォンティエンウェイ(シンガポール)と対戦したが、0‐4で敗れ、メダルには届かなかった。
フォンティエンウェイは準決勝で、福原愛(=ANA、23)が敗れた世界ランク1位の丁寧(中国)と男子顔負けの激しい打ち合いを演じた末に敗れた、強打の持ち主。
3位決定戦 石川佳純 0(9‐11、6‐11、6‐11、5‐11)4 ファン・フォンティエンウェイ(シンガポール)
メダルがかかった緊張はなく、スタートからシーソーゲームを演じる石川。強打のフォンティエンウェイに負けない強打でポイントを取るなど、「攻めの石川」らしいプレーを随所に出し、9‐8の互角。ここで、先にゲームポイントを握ればというところで、逆に3連続ポイントを奪われて、第1ゲームを失う。
第2ゲームから、徐々にフォンティエンウェイのパワーに押され、わずかながらネットやオーバーを繰り返し、ポイントを失っていく。
ときおり、石川らしいショットを垣間見せ、可能性をうかがわせるが、第2ゲームを6‐11、第3ゲームを6‐11で失う。途中、眉間にしわを寄せ厳しい表情で考え事をしたり、右手でこめかみあたりを3度叩くなど、冷静さも失わず、どう攻撃しようか頭で考えているようなしぐさを見せる。
ゲームカウントは0-3となり、後がなくなった石川。第4ゲームも、フォンティエンウェイの強打を克服することは出来ず、ラリーでも押し込まれ、強打を決められる流れ。結果、5-11で落とし、ストレート負けとなった。