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【ロンドン五輪】柔道女子57キロ級、松本薫が金メダル!自分1人だけの金メダルじゃない

 ロンドンオリンピック大会4日目の30日、柔道は女子57キロ級の松本薫(=フォーリーフジャパン、24)が、待望の金メダルを日本にもたらした。

 準決勝 松本薫 ○(大外刈り 有効)× オトヌ・パヴィア(フランス)

 172センチと上背があるパヴィアは、2012年の「ヨーロッパ選手権」で3位。世界ランキング6位の強敵。

 開始早々から積極的に攻めていく松本。それを嫌って後ろへ後ろへと下がるパヴィア。それでも、一度、場外に逃げた相手を場内に引きずり込もうとするなど、とにかく前へ前へと気迫十分に突進していく松本。

 なかなかまともに組ませてもらえない松本。引手が引けず、自分のカタチになれないパヴィアの両者は、決め手がないまま延長戦へ。

 延長1分50秒 一瞬のすきをつき、松本が大外刈りで「有効」を獲得。主審を見て、ポイントを取ったことを確認すると、「ヨシッ」と叫び、小さく2度ほどガッツポーズ。

 これで銀メダル以上が確定し、今大会、女子柔道に初のメダルをもたらした。

 決勝 松本薫 ○(反則)× コリナ・カブリオリュー(ルーマニア)

 開始から攻める姿勢は健在。相手が巴投げに行ったところ外れて、組み直そうと後ろを向いたときに、追いかけてって食らいつく、超攻めの姿勢。小外刈り、大外刈り、寝技と連続攻撃で相手を追い込んでいく。

 相手は積極的に技が出ないが、松本が小外刈りに行くところを返し技。これは腹ばいで逃げる。また、松本が足技で倒したところを縦四方固めで抑え込むが6秒で逃れられる。

 松本は攻め続けるもポイントがなく延長戦へ。

 小外刈りに行くところを切り替えされる。そして、松本が技を掛けにいったところを切り返されてもつれあう。ここで、「待て」がかかり、審判団が集まり協議した結果、カブリオリューが、松本の軸足を内側から刈るという反則(危険な技)を取られる。

 日本に待望の金メダルをもたらした。

 涙を流して喜んだ松本選手のコメント
 自分1人だけの金メダルじゃないと勝った瞬間思いました。48キロ級、52キロ級の選手も一緒に頑張ってきたので。(2階級でメダル取れていなかったが)重圧は特に感じませんでした。逆に応援してくれたので力に変えて頑張りました。(どこから力が湧いてくるのか?)わからないです(と苦笑い)。
 (日本の応援してくれた皆さんへ)応援していただいて、本当に力になったのでありがとございました。嬉しいです。(日本で1番目の金メダルですよと言われ)1番ていうのはいい。

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