NO IMAGE

【ロンドン五輪】アーチェリー女子団体、銅メダル獲得!史上初のメダルに涙

 ロンドン五輪第3日目の29日、アーチェリー女子団体が登場した。準決勝まで進んだ日本女子チームは、オリンピック7連覇を目指す“世界チャンピオン”の強豪・韓国に敗退したものの、3位決定戦でロシアを破り銅メダルを獲得した。アーチェリー団体女子に初のメダルをもたらした。

 3人1組のチームが1エンド6射(2射×3競技者)を4エンド合計24本の矢を70メートル先の的に射抜く同競技。ちょっとした風にも左右され、集中力と平常心を保つ強い精神力が求められる。

 世界チャンピオンの韓国に221対206で敗れた日本は、銅メダルをかけたロシアとの戦いに挑んだ。第1競技者は、“いつもスマイル”蟹江美貴(=(株)ミキハウス、23)、第2競技者は、“初の学生代表”川中香緖里(=近畿大学3年、20)、第3競技者はエースの早川漣(=県立佐世保商業高等学校、24)。

 第1エンドを49対49という緊迫した静かな立ち上がりをした両チーム。続く、第2エンド1巡目でロシアが3連発で10点の的を射、第2エンドの1巡目が終わったところで101対105と4点差を付けられる。

 そんなときでも常にスマイルを忘れなかった“スマイル日本”の3選手は、最初の競技者の蟹江が笑顔をたたえながら的を射る。第2エンド終了時には155対156と1点差に詰める。

 そして勝負の第4エンド。1巡目、日本は8点、9点、9点と26を上積み。対するロシアは、9点、8点、8点とついに181対181と同点。泣いても笑っても最後の一投。先行の日本は、9点、9点と18点あげ、最後のエース・早川が、「ここで10点の的を射抜けばプレッシャーを与えられる」というシーンで、「10点獲るのがエース」と言っていた通り、10点の的を射抜き209点に伸ばす。

 いよいよプレッシャーがかかるロシア。第1競技者が8点で後がなくなったところで、第2競技者が10点を出し199点。ここでロシアのエースが10点を出せば同点となるが…ロシアのエースが放った矢は8点の的へ。

 209対207となり、同競技初のメダルである同メダルを獲得した瞬間、どんなに苦しい場面でも笑顔だった蟹江は涙を流し喜んだ。

広告