
シンガーソングライター・河口恭吾(37)が11日、都内・宇宙開発機構(JAXA)にて開催された『星出宇宙飛行士 国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッション テーマソング発表会』にゲストとして出席し、テーマソング誕生の経緯や意気込みについてトークセッションした。
まずは、テーマソング誕生の経緯をJAXA・有人宇宙環境利用ミッション本部・事業推進部長上野精一氏が、「日本人4人目となる国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在で数々のミッションに取り組むことになる星出彰彦宇宙飛行士(43)の広報活動として、JAXAは3月から新たな企画を公募してきた。応援の歌を作るという提案があり、この企画が進んだ。宇宙に以前から興味を抱いていたという河口さんに決まって、音楽を通じて多くの人々に今回のミッションをアピールすることを目的に、日本初の試みとなる宇宙飛行士のミッションテーマソングが誕生することとなった。みんなに口ずさんでもらえるような曲を期待していたが、期待どおりの曲になって大変うれしい」と、説明。
河口は、「星出さんを歌で応援できればと思います。たくさんの方々に宇宙に興味を持って頂きたいという思いで作りました」と、意気込みを語り、楽曲制作について振り返った。さらに、星出宇宙飛行士からのコメントを読んだり、JAXAのホームページでのインタビューを参考に作詞・作曲の構想を練ったそうで、とくに“チームワーク”、“儚い地球”というキーワードに重点を置いたとのこと。
「もっと遠くに、という気持ちは、帰るべき地球があるからこそもっと遠くに行きたくなるという、地球の外に出て初めてわかることですね。それから、星出さんはチームワークということを非常に大切に考えている。自分はたまたま宇宙飛行士だが、関わっているみんなの力で宇宙へ行くという夢をかなえられている、と言われています」とコメント。
また星出氏が、「これからみんなが宇宙に行く時代がやってくる。宇宙はもっと身近なものになる」と語っていたことから、河口も大人から子供まで親しみやすい曲になるよう苦心した模様。「メロディには注意をしました。実は完成した曲は第2稿、第1稿目は“宇宙飛行士賛歌”みたいな壮大な曲になってしまい、作り直しました。それで親しみやすさを重視して、テンポとかイメージは、心がワクワクするする感じを表現したら、ああいった“宇宙音頭”といった出来になりました。ジャンルでいうとなんでしょう、“宇宙ソングJazz風”でしょうか」と笑顔で作品の出来ばえを語った。
宇宙をテーマにした曲は初めてという河口は、歌詞の中では「メダカの学校も、今じゃ宇宙にあるから」という部分が気に入っているそうだが、この部分は今回の星出宇宙飛行士のミッションにもあてはまるとのこと。7月から約4ヶ月ISSに滞在し、小型衛星放出ミッションやメダカの飼育実験などを行い、長期間に渡る無重力生活が生物に与える影響、特に骨や筋肉に与える影響を調べることになっている星出氏は、7月15日の打ち上げを控え、現在は宇宙基地のあるカザフスタンのバイコヌールに滞在している。
ミッションテーマソング『あぁ無重力、ココロがはずむ』は8月初旬からiTunes、着うたで配信開始予定









