女優でタレント・安田美沙子(30)が27日、都内にて自身が初座長を務める舞台『息吹の瞬間~愛のうた~』(演出:甲斐智陽)制作発表に共演の俳優・斉藤祥太(26)らとともに出席し、会見と囲み取材で意気込みと抱負を語った。
会見に出席した安田は、この日が初顔合わせで本読みをしたばかりとのことで、初めての母親役について「子供を産んだ経験はありませんが、舞台では母親という人間になりたいと思うし、そして、命と向き合うことをリアルに感じたい。自分が感じたことが観た人に伝わって、少しでもその人が命について考えたり、自分のことを考えたり、また、他人のことを考えたり。そういう時間になればいいな」と、思いを。また、初座長という大任については「自分のすべてをさらけ出すつもりで。全力で共演者のみなさんと、仲良くなって地方公演まで駆け抜けたい」と、意気込んでみせた。
安田と夫婦を演じる斉藤も、「本読みが今終わったばかりなので、役作りはまだまだ」としながらも、「稽古初日までにセリフは全部入れて来いと言われていますので、7月はちょっと大変かなと思います」と、笑顔を見せる。さらに、「作品の題材が題材だけに、役と真摯に、責任をもって向き合っていきたい」と、意気込みをストレートに表現した。
共演のTERUは、心臓外科医役という初めての経験について「研究して、自分のものにしたい」と抱負を。小林さり(21)、奈木野美幸(19)の2名は緊張しながらも、7月から始まる稽古への期待と意気込みをフレッシュにコメント。安田の父親を演じるブッチー武者(59)は、安田と同じ年頃の娘がいると明かしながら、安田との共演を喜び「作品は非常に家族愛に満ちたもので、本当にいい作品になると思っています。と、いうことで、最高に良い作品になるように“マル”を出しましょう」と、往年の“神様”ポーズで大きなマルを作って見せ、報道陣にアピールした。
会見後、囲み取材に応じた安田は、30歳を迎えて実際の出産願望を聞かれると、「いつかはしたいという願望はあります、今はまだないけれど。いつかは子供を産むという経験を、人として絶対したいと思う」としみじみ。続けて結婚について尋ねられると「フフフ、そういうの来るかなーって思ってたんですけど」と笑いながら、「周りがみんな結婚してますけど、今はお芝居がとても楽しいと思わせてもらえたので、そっちに集中したいです。結婚願望はずーっとありますけど、なかなかできない。今のところ予定はないです」と告白した。
安田との夫婦役をやることで実際の恋愛への発展は?と聞かれた斉藤は、「安田さんは本当にキレイですから。ただ作品の題材が題材だけに、ボクもそんな浮かれたことしてる場合ではない感じの台本なので。浮かれたことしてないで、役に向き合っていきたいと思ってます」と、舞台への集中をキッパリと。
最後に安田は「今は舞台の方が現実と思えるくらいにしたいし、やるからには本当に魂込めたい。命の大切さをあらためて考え、人としても深く追求したいです」と、力強く意気込みを語り、「出産は35歳までにしたいですけど。この作品をやってからでもきっといろいろと感じると思うので、その時感じることを大切にしていきたいと思います」と前を向いた。
舞台『息吹の瞬間~愛のうた~』は、9月5~9日(名古屋・中電ホール)、9月12~16日(東京・博品館劇場)、9月24~28日(大阪・よみうり文化ホール)にて全25公演